海で・・ 122
「でも、こっちは目立ってていいわね♪」
ミキさんが僕の股間を見て言う。
…勃起してると締め付けられてキツイんですが。
「ホントだ!一馬くんすご〜い!」
真帆も目を輝かせて言う。
「ふふ、逞しくて素敵♪」
ミキさんと真帆は両側から僕の股間を手でさすろうとする。
「ちょっ、ちょっと待ってよ。。。。」
僕は逃げるように腰を引く。
こんな締め付けの中で、更なる勃起は苦痛の何ものでもないと思うのは当然だった。
案の定、自分でチャックを下ろすのすら困難極まりなく、パンツを履いていなかったら肉を挟み込んでしまいそうだった。
「大丈夫?」
「何か手伝う?」
真帆とミキさんは心配気に口を開くが、僕のソコを覗き込む眼は、今や遅しと待っているようだった。
…あまり食いつかれるのもアレだが、このある意味での苦痛からは解放されたい。
「早く楽にしてあげるから」
ミキさんは優しく微笑む。
その隣の真帆はいかにも期待に胸膨らませている顔だ。
「い、いいよ…2人の好きにして」
少し恥ずかしい気持ちはあったが、早く楽になりたければ背に腹は変えられなかった。
ベッドに仰向けになると、僕はソコを見てくれと言わんばかりに解放した。
「辛そぉ〜♪パンパンになってるぅもぉん〜♪脱がすの無ぅ理ぃ〜♪」
真帆の声は、それを楽しんでいるのがありありだった。
「じゃあ、これ使う?」
ミキさんが掲げたそれに僕はギョっとした。
カシャカシャと音をたてるそれは、腹でも捌けそうな大きなハサミだった。
「ちょ、ミキさん何それ!?」
突然出てきたブツに驚きのあまり飛び起きた。
「いや、一馬くんのそこ、苦しそうだと思ったから…」
「で、でもそれは…」
一刻も早くこのきつさから脱したいとは思うけど、そんなもの使ったら下手するとアレをちょん切られる可能性すらあって恐怖を感じる。
それに
「せっかくミキさんが用意してくれたこれ、ミキさんの私服なんでしょ?切ったりしたら、一着ダメにしてもったいないんじゃ…」