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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 121

僕は鼻の下を伸ばし、着替えを手に取る。
ジェジェツ!?
置かれたTシャツとボクサー風パンツは極めて小さく、それはミキさんのものとしか思えなかったのだ。
自分の着てきた服を着ようにも、それはドラム式洗濯機の中でグルグルと回っていた。

タオルを腰巻きにして出て行くことも考えないではなかったが、それではせっかくのミキさんの好意を踏みにじるようで気が引け、僕は思案の末、その小さなパンツに足を入れるしかなかった。
それは競泳用の小さな海パンを履く時のように太腿を締め付け、上げるのに困難極まりなかったが、伸びる素材のお陰で、どうにかミキさんのパンツは僕の股間に修まってくれた。


服もズボンもおそらくミキさんのものであると思われ、僕が着るとサイズが少し小さい。
それでも、パンツに比べたらまだマシな方で、それほど違和感がない。

「よし」
サイズの小さな服を着たせいかもしれないが、気持ちが引き締まる思いがした。
僕は脱衣所を出て、ミキさんと真帆が待っているだろう寝室に向かった。

女もののボクサーパンツは、歩く度に双丘に食い込み、自然と内股歩きとなった。
ズボンの中でその薄布は、既にTバック状態になっているのではないかと思える程だった。

そんな中で、僕は廊下に置かれた姿見に愕然とさせられた。
女ものの衣服のせいか、そこに写り込む姿はどこか女の子のようで、見慣れた男子ではないかのようだった。

それでも身体にぴったりと貼り付くスリムなズボンが、竿の形からその在り処、2つの玉の存在までをを露骨に表わし、これが紛れも無い男子であることを明確に物語っていた。


これを見て、真帆が何と言うかな?
見た目がアレだから、笑い飛ばされるだろうな…

リビングの奥のドアに手をかける。
ドアを開けると、ベッドの上にミキさんと真帆が座っていた。
「スッキリした?」
ミキさんが聞いてくる。
「ええ、まあ」
「服、私のだから…サイズ大丈夫だった?」

「それが・・こんなになっちゃいました・・」
僕は恥じを忍んでドアから一歩を踏み出した。
キョトンとした二人の眼が僕の全身に注がれ、それが僕の股間で止めるのが分かった。

「プッ!」
吹き出したのはやはり真帆だった。
「やだぁ〜!危ないオカマみたぁいぃ〜」
真帆の無邪気な発言は、時に僕を傷つける・・・

「笑っちゃ可哀想よ。サイズの合わない服を出した私が悪いんですも・・
でも見ようによっては、凄くセクシーで、一馬くんに似合っているはよぉ〜」
慰めにしろ、こんな恰好が似合うと言われても、僕が嬉しい筈もなかった・・・

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