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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 119


「これも偶然なんだけど、去年の秋ぐらいに広隆さんに会って…」
「お父さんに?」
ミキさんは一瞬驚いた。
「うん、離婚とかの話も…」
「そうなんだ」

2人の事実を知ってしまって、しかも今の今まで内緒にしていて、申し訳ない気持ちでいっぱいなのだ。
それでも、ミキさんも真帆も、不思議と怒ったり、不愉快な顔は一切しない。


「ありがとう、一馬くん」
ミキさんが言う。
「本当のことを話してくれて。それに、こんなにかわいい妹に出会えて」
「ミキさん…」

「私からも、ありがと、一馬くん」
真帆も続く。
「優しくて、頼れるお姉ちゃんに会わせてくれて」
「真帆…」

『それに、一馬くんっていう最高の彼氏と付き合うことが出来て』
二人、同時に言う。
「私たち、本当に幸せだよ?」
「ありがとう」
…胸が、心が、身体が、目頭が、熱くなった。

押さえることのできなかった涙は頬を伝わり、ポタリとズボンの上に落ちた。
そこを覗き込んだミキさんは驚いたように目を開き、次ぎにはクスッと笑った。
「どうりで、臭うと思ったは。」

なに?という顔で首を傾げる真帆を手招きするミキさん・・

僕は見られてなるものかと焦り、急いでテーブルから立った。


「一馬くん」
ミキさんが僕を呼び止める。
振り向くとその表情は笑顔だった。
「私の寝室に行ってて。真帆ちゃんと私は後片付けして、少ししたら行くから…あっ」
そう言った後でミキさんが何かを思い出したようだ。

「一馬くん、シャワー浴びる?」
「あ、、、、う、うん。」
"いいんですか?"とも言わずに、僕はその言葉にすがりついた。
それもその筈、大量に出た精液のおかげで、ズボンの中はお漏ししたように、ベチョベチョな状態だったのだ。
それは立上がったせいで更に悪化し、太腿に流れ落ちる液体は、既に靴下までを汚してしまっていた。

「は、は〜ん。そーゆーことかぁ〜?」
何かを察しかのように、鼻に掛かった声を上げる真帆を尻目に、僕は慌てて部屋のドアを閉めた。

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