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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 1086

梨花さんは笑いながらそう言う。
真っ向から否定しないところを見ると、本当かもしれないんだなと感じる。

「病院には行かないんですか?」
「今度の週末…敦くんが一緒に行けるときにね」
「体調が悪いと聞いて心配だったんです」
「ごめんね…そんなに心配しないで。見ての通りだから!」

そう言ってお腹に手を宛がう梨花さん…
これはもう間違い無いんだね;…

「それでこのことは茜…あっ;茜“さん”は知っているんですか?…」
いつもの癖でつい呼び捨てにしてしまいそうになる;…

「はは…“茜”で構わないよ。一馬くんがそう呼んでいるのは子供の時から知っているからね…」

まあ昔から知ってるのは確かだけど、今より仲が良かったわけじゃなかったからね…それこそ木崎さん、って呼んでたくらいだし。

「茜にはまだ言ってないんだ。もちろん弟たちにも、両親にもね。梨花のところにもご挨拶しないと…」
「私のところは別にいいのよ…」

そうか…梨花さんはいろいろと複雑だもんな…

「私の方こそちゃんと挨拶に行かなくちゃいけないはね…こんな年上でご両親には申し訳ないは…」
ああ梨花さんの方が年上なんだね…
木崎さんは落ち着いて見えるから、てっきり同じ歳くらいに思っちゃったけど…

「その時が来たらちゃんと顔見せに行こうね」
「うん」
仲がよさそうで何より。

「せっかく来てくれたのにお店にいなくてごめんね。咲乃の料理は楽しんでくれたでしょ?」
「はい、とても美味しかったです!」
「梨花さんはお身体を大事にしてくださいね」

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