海で・・ 1068
僕が支えをなくすと彩花の身体はベッドの上にぐったりと崩れ落ちた。
その隣に一緒になって寝転がる。
今までで一番激しかったかもしれない。それを物語る余韻だった。
「好き…一馬、大好き…」
それでも彩花は幸せそうだった。
よかった…
ちょっと強引にヤッちゃったから、こういう顔が見れて安心する。
「僕も同じだよ…彩花のこと大好きさ…」
彩花の首の下に腕を入れ、腕枕をしてあげる。
「クスッ…今日の一馬くん…男らしかったぁな…」
彩花はそう言って僕の乳首を弄ってくる…
「うあっ…」
男らしいと言いながら、僕をいじるのはちょっと…
ソコは攻められたら変な声出ちゃうから。
2人ベッドに寝転んでまったりした時間を過ごす。
彩花のお母さんが返ってくる前に家を出て、帰宅する。今日はとてもいい日だった。
夜も11時を過ぎるとさすがに疲れて眠たくなる…
セックスってやっぱり全身運動なのかもしれないね;…
「一馬くんも寝むそうだし、そろそろ私も2階に行きますね…」
お笑い番組を観る父さんに断りを入れ、みゆきさんは立ち上がる。
ふぇ?…2階にって、2階には僕の部屋と父さんたちの寝室しかありませんけど…
「ああ、おやすみ…明日も休みだからゆっくりするといい…」
父さん;…何を呑気なこと言っているんですかぁね;…
…さすがに今日はもういいかな。
みゆきさんも僕がお疲れモードなのを気にしてか声をかけてくることはなかった。
「おやすみ、一馬くん」
みゆきさんは笑顔で隣の部屋に入っていった。
…その夜はぐっすり眠れた。目覚めるともう朝だった。