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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 1059

ついこないだまではしょっちゅう立ち読みしに行っていたもんだけど、携帯を持つようになってとんとご無沙汰だ…
そういえば最近は、電車の中で漫画雑誌を読んでいる人も見なくなったもんね。
本の売れ行きが急落しているっていうの…分かるよな…

「おっ、出掛けんのか…?」
「うん、ちょっと本屋に…」
「エロ本の立ち読みかぁ…」
父さん;…今そういう本は立ち読み出来なくなっているの…知らないのかよ?;…

みゆきさんに一言告げて僕は外出する。
いい天気だ。ちょっと暑さは和らいできたかな。

歩いて10分くらいのところにある本屋に向かう。
駐車場に車は、そんなに停まってはいない。休日のお昼にしては少ないなぁ。

あちこちコーナーを回って気になる本や雑誌をちょっと立ち読みする。
当然成人向け雑誌なんかは紐やビニールで立ち読みはできない。

「あら、一馬くん…」
「えっ?ああ…」
声の方を振り返ると、彩花の姿が。

「あれぇ?…珍しい所で会うこともあるんだね。」
街中でばったり会うと、なんとなく照れるもんだな…

「やだぁはぁ、一馬くんは私なんかが本屋には来ないと思っていたんでしょう?…」
まあ彩花と本屋…似合はないと言えば似合はないと思うけど…


まあでも普段から図書室に籠っているわけだし、本に囲まれて暮らしている気がする。今日は何か探しに来たのかな。

「そんなことないでしょ、彩花はいつも図書室にいるし」
「それでもあまりないんですよー、ネットで注文もできる時代ですし」
「へぇ…」

「ところで一馬くんは何で?」
「僕は、ちょっと暇つぶしみたいなものさ…」

「そうよね、ここの本屋テーブルに座って立ち読み出来るから、いい暇つぶしにはなるものね。」
座って立ち読みっていうのもなんだか変だけど、ここの本屋は試読を感激してくれていた。
時代も変わったもんだねぇ…

「何かいい本あった?…」
「いや特別には…」
僕の興味がある本といったら18禁だもんね;…

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