海で・・ 1055
まあしっかり勃った朝勃ちに触れずにいてくれたことは有り難い;…
今更だけど、僕はソレを隠すようにして慌ててスワェットを穿いた…
「ごゆっくりねぇ…」
僕の背中に向かい言うみゆきさんのその声は、やっぱり何かを含んでいるように聞こえる;…
いやいや;…ションベンすれば大抵は収まりますからぁ;
シャワーを軽く浴びてキッチンに向かう。
みゆきさんの姿はやっぱりあかりさんとダブって見えるな。気を抜いたら間違えそうだ。気を付けよう。
「あれ、父さんは?」
「朝早く起きてジョギングかしらね、聞く暇もなく出て行っちゃうから…」
あれぇ?…父さんジョギングなんてしたことあったけ?…
どちらかというと文科系の父さんは、運動らしきことは何ひとつしたことが無かったけどな…
「父さんには会ったんだよね?…」
「ええ、でも何だか声を掛けたのが悪かったかしら?…って思っちゃった…」
朝早くからいったい何をしに行ったんだろう。
まさか本当にジョギングだとは考えられないしなぁ。
「まあ、座って。一緒に朝ご飯食べましょ」
「はい」
みゆきさんと朝食をとる。
お姉さんと同じく、いやそれ以上かもしれない…みゆきさんも幸せになるのは近いんじゃないかなぁ。
「なんだか驚いたなぁ、簡単にトーストだけだと思ってたよ…」
テーブルに並んだ朝食は、焼いたシャケに味噌汁、出し巻き玉子…
父さんが見たらさぞかし喜びそうな純和風料理だ…
「それゃあ休みの日ぐらい頑張るはよぉ、普段はこうはいかないはよ…」
確かに、普段の日は僕と一緒に登校することになるのかな?…