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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 1023

「お父さんや新しいお母さんは何て?…」
「う〜ん…その話題には触れないっていうか…」
「それじゃあもうそういうことなんじゃないかな?…」
「ん?…どういうこと?…」
「多分本当の父親が誰だなんてことはもう関係ないんじゃない?…二人にとっては一馬のお父さんが産まれてきた子の父親って、覚悟を決めているんじゃないかな…」

…そういうことなのかな。
僕は細かいことを気にし過ぎたのかなぁ。
「一馬は後ろめたいことは何も考えずに、その子のお兄さんとして優しく見守ればいいんだよ。時が経てばその子もホントのことを知るはず。その時に本人がどう受け止めるかだと思う」
「そっか…」

なんだか成美が大人に思える…
普段チャラく男を追いかけているのとは大違いだな…

「このこと藤堂先生には連絡するの?…」
「う〜ん…しないと思う…言われた通り、あの子は父さんの子だと信じることにするよ…」
「そうねそれがいいかも…一馬も大変だろうけど頑張って欲しいなぁ…」

成美にポンポンと肩を叩かれる。
こういう時は年上の頼れるお姉さんになってくれる、いい存在だと思う。

「今日さ、練習見に来てくれる?」
「いいけど…何かあるの?」
「特に何かあるわけじゃないけど…メグが一馬に、すごく感謝してるって言ってて」
恵さん…僕が感謝したいくらいなのに。

「時間はあるよ…だけどまた入部しろって言われたら嫌だな…」
やっぱりシンクロ部に入るつもりは無いからね…

「そうなんだ…それじゃあ一馬は演劇部に?…」
「う〜ん、演劇部にもいろいろあるみたいだから協力はしてあげたいんだけど、入部ってことにはならないと思うさ…」

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