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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 1020

あかりさんの入院先は母さんがいたのと同じ病院。
そこに行くのはあのとき以来なんだよな…

看護師さんに尋ねると、あかりさんも赤ちゃんも健康だという。
部屋を教えてもらい、僕は早歩きで病室に向かう。

「あら、一馬くん」
「あかりさん、おめでとうございます。それとお疲れ様」

「クスッそんな他人行儀なぁ…でも立派だはぁあ」
あかりさんは僕のことを、挨拶も出来ない鼻垂れ小僧とでも思っていたんですかね?…

「それゃあ“親しき中にも礼儀あり”って言うじゃ無いですかぁ…」
「ほぉ…そんな難しい言葉も使えるようになったのか…」
父さんまで;…小学生だって使っていると思いますけどね;…

「女の子なんですよね」
「無事に終わってホッとしてるわ…想像していたより早くて、ポンって弾けるように出てきたっていうか…」
それは超安産ということでは…

「あかりによく似てるな…本当に良かった」
あかりさん似ということは、顔立ちでは父親が誰かはわからないのかな…

血液型は?…って聞きたいところだけど流石にそれは聞けないよな;…

「あらぁそんなこともないは…目元なんて一馬くんにもそっくりじゃない…」
僕はちょっとドキッとする…
あかりさんは兄妹として言ったんだろうけど、僕が父親の可能性だってゼロでは無いのだから;…

「そうかぁ?一馬は俺に似て細目でな…」
父さんは首を横に振り、笑いながら言う。
…いやまあ僕は父さん似だから反論はしないが。

「あかりが無事に産んでくれてよかったよ…これからは家族4人で頑張ろう、それだけだ」
「そうだね」

何はともあれ、僕らの新しい生活が始まるのだ。

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