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海で・・
官能リレー小説 - 年上

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海で・・ 11

彩『あとは…美貴の「生みの母」が、いつ離婚したかわからないのよね…』
ミキさん・アヤさんと僕らの歳の差は7歳(22歳ー15歳)。
「もしかしたら、お互いに顔を見たことがないでしょうね」
彩『その可能性が高いわね』
親の事情で、姉妹は引き裂かれたのか…
なんだか、やるせない気持ちがわいてきた。

―あの後も、僕はミキさんと会って、何度もデートしている。
…もちろん、セックスも。
だけど、心のどこかにモヤモヤした思いがある。
ミキさんと、信藤さんの関係。
本当のことがわからないと、すっきりしない。
焦っても仕方ないけど、僕一人ではどうしようもなかった。

気掛かりがあると、ミキさんとのデートにも気が入らず、あんなに良かったはずのセックスも、どこか物足りなさが残った。
もちろん、ミキさんの中に射精はするのだが、そこには前のような、最後の一滴まで絞り出すような、あの男としての達成感はなかった。

こんな思いをするぐらいなら、いっそのことミキさん本人に直接聞いてみようかと何度も思いはした。
それがこのモヤモヤを解決できる一番の近道ではないかとも思えた。

しかしそこには、自分が考えている以上の過去が隠されているようで・・
それは、付き合いだしたばかりの7つも年下の自分が、安易に聞いてはいけないのではないか?・・・
そんな思いに一馬は苛まれた。

そんなある日のこと。
学校の授業を終え、家に帰ろうと校門を出た直後。

「君が、鈴木一馬くんかい?」
後ろから声をかけられた。
振り向くと、スーツを着た背の高い男の人が立っていた。
横には、ドイツ製の高級車。

「そう…ですけど」
「そうか。初めまして、だね。僕は中原広隆」
中原…?
どこかで聞いたこと…あっ!
「娘が世話になってるね」
「あなたが…ミキさんのお父さんですか?」
「如何にも。ビックリしたかな?」
当然だ。
広隆さんはどう見ても20代くらいにしか見えない。

「どうして僕のことを知ってるんでしょう」
「娘と、娘の親友の彩ちゃんっているだろう?」
アヤさん…もしかして…
「君に、いろいろと話しておきたいことがあってね…時間、あるかな?」
「ええ」
僕は、広隆さんの車に乗り込んだ。

車を走らせる。
「僕のような男が、ミキさんと…」
広「いや、問題ない。美貴は君の事を本当に大切に思っているし、今日ここで初めて会って、君は美貴にふさわしい男だと確信したからね」
「そう、ですか…」

「話とは…」
広「うん…彩ちゃんからいろいろ聞かれてね…君のクラスメートに、美貴とよく似た子がいるとかって」
「そこまで、アヤさんが…」
広「うん」

広「結論から言おう」
「はい」
広「彼女は、美貴の妹だ。そして、僕の娘だ」
「そうなんですか…」
広隆さんは、今までのことを詳しく話してくれた。

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