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豪華客船で婚活旅行
官能リレー小説 - 年上

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豪華客船で婚活旅行 9

僕は水着を履き直し、部屋を出た。護衛の女達は僕の事を気にしていた様だが、特に何も言わず見送ってくれた。
もしかしたらアイナのやり方に思うところあったのかも知れない。
幸生を探すべく僕は船内を散策する事にした。イベントに客が集まっているので船内はガランとしていた。とりあえずは自分の部屋に戻り、隣の幸生の部屋の様子を探る。
すると幸生が戻ってきた。こっそりドアを開けて覗いてみるとまだ黄緑の競パンを履いたままだった。
僕は声をかけるべきか迷っていた。この様子だとペアになった女とはすぐに別れている筈だ。そう考えると声を掛けるのに躊躇してしまう。

どうしようかと悩んでいると不意に幸生と目が合ってしまった。
「お前も部屋に戻ってたのか…」
「や、やあ」
「俺を探しに来たのか?」
「うん、ちょっと話がしたくて」
「奇遇だな、実は俺も同じ事考えてたんだよ」
「そうなの?」
「ああ。今すぐ話したい事があるから一緒に来てくれるか?」
「分かった」
幸生が僕を連れて行った先は展望ラウンジだった。
やはり客も船員も居なかった。
そこで幸生は口を開く。
「単刀直入に言うけど、なんだか自分達が誰かに良いように利用されている気がするんだ」
「えっと、どういう事かな?」
「要は今回の婚活旅行自体が何か裏があるんじゃないかって思ったんだ。勿論、楽しい思い出を作るっていうのも嘘じゃないだろうけどさ。俺はもっとこう別の目的もある様な気がしてならないんだ」
「つまり?」
真っ先にアイナの発言が頭に浮かんだが、言わなかった。
というか、言えなかった。
「お前も薄々感じてるんじゃないのか?」
「まあ、確かに…それでさっさと抜け出してきたってわけか」
「それなりに長話位はしたけどな、性格悪い子じゃなかったし」
長話位…ということは、それ以上の事はしていないという事になる。ステージ上であれだけ勃起させていたというのに、よく我慢出来たものだ。
「で、これからどうする?」
幸生は少し考えた後言った。
「僕としては、このまま抜け出すのは良くないと思う。折角の船旅だし、もう少し楽しもうよ」
「まあ、それもそうだな」

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