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天使なお嬢様
官能リレー小説 - 年上

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天使なお嬢様 10

「いいですけど…年下とはいえ、僕も男です」
「全力で来てよ。これでも水泳やってたんだから」
「それでしたら…」

萌の水着はあまり速く泳ぐのには向いてなさそうだとも一樹は思う。
それでも萌は自信がありそうだ。

「いくよ!よーい…」

一樹と萌、同時にスタートを切る。
やはりというべきか、一樹の方がリードを得た。
そのまま対決は一樹の先着となる。

「負けちゃった。…一樹くん、泳ぐの速いね!」
遅れてコールした萌はさっぱりした表情を一樹に見せた。
「やっぱり…このおっぱいじゃ…スピードがつかないわね」
萌は自身の豊満な乳房を両手で掴みながら言った。
「萌さん、競泳用の水着だったらずっと速く泳げるんじゃないですか?」
一樹が言うと、
「でも、ああいうのって…締め付けがすごくきついって言うじゃない。…あんなの着たら…きっと胸が苦しくてたまらないわ」
「そうですかね」
萌の言うことに一樹は微笑を浮かべる。

しばらく泳ぎを楽しんだ後、2人はプールから上がった。
「一樹くん、高校に入ったら水泳部ってのもいいんじゃない?…泳ぐのすごく上手だし、一樹くんの競泳用パンツスタイル…とてもカッコいいと思うよ!」
「でも、あんなふうに…おヘソの下を思いっきりむき出しにした格好なんて…恥ずかしいですよ」
一樹は自身の下腹に手を当てながら言った。

鍛えているわけでもないから自分の身体が貧相に見えてしまう。
それに今更水泳部に入っても昔からやっていた人とは大きな差があるだろう、一樹はそう考え前向きにはなれなかった。

「まあ、実際高校で自分に合う部活を探せばいいと思うよ」
「そうですね。そのために勉強もがんばらないと」

息抜きデートから数週間、一樹は受験勉強に没頭した。
萌はその間、ちょっと刺激の強い自撮りも送りながら一樹を応援していた。


クリスマスイブの12月24日、この日は一樹の中学校の終業式だった。一樹は一旦帰宅した後、萌との待ち合わせ場所である喫茶店へ向かった。
「一樹くん、こっちよ」
店に入ると、萌が先に来ていた。
「萌さん、待ちましたか?」
「いえ、私もまだ着いたばかりよ」
一樹は席に座り、萌と向かい合った。

「萌さん…これ、クリスマスプレゼントです」
一樹は包装紙に包まれた小箱を萌に渡した。
「ありがとう!一樹くん」
萌が開けると、中身はペンダントだった。そして、一樹はポケットから同じデザインのペンダントを出し、萌に見せた。
「萌さんとお揃いの物を身に付けたいと思って…」
一樹は恥ずかしそうにうつむいた。
「ありがとう!…私もね、一樹くんとお揃いの物を身に付けたいと思って用意した物があるの」
萌はそう言うと、テーブルの上に小さな箱を置いた。
「一樹くん、開けてみて」
「はい!」
一樹が中を開けると、同じデザインの小さな物が2つ入っていた。
「萌さん、これは何ですか?」
「それはヘソピアスよ…一樹くんと一緒に身に付けたいと思って買ったの」
「えぇぇ!?」
ヘソピアスと聞かされ、一樹は驚く。

「萌さん、お揃いはいいですけど、それがどうしてヘソピアスなんですか?」
一樹は萌に疑問をぶつけた。
「一樹くん、この前、プールでビキニパンツスタイルになったでしょう。…その時の一樹くんのおヘソが可愛らしくて…それで一緒に付けてみたくなったのよ!」
「そ、そうですか!」
萌の説明を聞き、一樹は緊張し、自分のヘソの位置に手を当てる。

「私の親戚が美容整形クリニックを開業してるんだけど、これから行きましょうよ!」
「は、はい!」
一樹は拒否する気も起こらず、萌の申し出を承知した。ヘソピアスを付けた萌の姿を見てみたくなったし、一樹自身、ヘソピアスを付けてみるのも面白いと思った。
2人は喫茶店を出て、美容整形クリニックへ向かった。そして、2日後に予約を取り、共にヘソピアスを装着する為の手術を受けた。

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