君が好き。 3
「ここって、宿泊施設もあるの知ってるよね」
「はい」
「お泊まりでも大丈夫?まだ君たちと一緒に楽しみたいし」
後で親に連絡する必要がありそうだ。
うちの親はそこまで厳しいわけじゃないし、隼人が一緒ならこれまでも外泊することはあったりする。
「ちょうど2対1で分かれられるよね」
「誰と一緒がいい?選べなかったら私たちで決めるけど…」
俺も隼人も完全に栞さんに見とれていた。
唯さんや美咲さん、香帆さんもそれは十分理解していることだろう。
もちろん3人だって魅力的すぎるしスタイルも抜群だしいい女だ。
「え、ええと…」
「お姉さんたちにお任せします…」
正直選べないからこの方がいいと思った。隼人も同じ気持ちだったのだろう。
お姉さん4人がしばらく話をする。
俺と隼人とどちらを選ぶかだろう。
「決まったよっ」
俺には唯さんと栞さん、隼人に美咲さんと香帆さん、という結果になった。
栞さんが俺の方に入っていたことに、やっぱり頬が揺るんでしまう…
だけどちょっと隼人には申し訳ないかな;…
「悪い;…なんなら替えてもらうか?…」
ここに誘ってくれたのは隼人なんだし、隼人がしたいようにするのが道理だもんな;…
「ん?樹が気にすることじゃないさ」
隼人はちょっと首を傾げながらもその後笑い飛ばすように言った。
「確かに栞さんの巨乳は素晴らしいけど、俺、顔は香帆さんがすごいタイプだし…」
隼人は小声で言う。
そう言われたら、俺だって唯さんすごくタイプなんだけど…
「健闘を祈るぜ、樹」
「お…、おお…」
そうだった;…これから俺は未体験のセックスってゆーもんをするんだよな…
隼人のことを気にして場合じゃないよね;…
「何こそこそ話してんのよ?…さぁ!部屋に移動しましょ!」
有無を言わさずって感じで唯さんが号令を掛ける。