君が好き。 20
「いやだって、中学生から見れば高校生だって年上だし。最初にあった時がビキニだから、露出度はあったほうがいい」
「だからって、堂々とめくらないで」
「どうしても見たくって…」
「もうっ、童貞の頃と変わらないわね」
強引にでも栞さんの気分を変えようとスカートを捲ると、怒らずに少し照れたと思ったら呆れた様子になる。
「意外と怒らないね」
「樹くんは年下だし。それに、いきなり胸揉まれるよりは…いいかな」
「栞さんのおっぱいも好きですよ。立派だし」
「ふふっ。今みたいなときはだめだけど、2人きりになったときなんかは…いいからね」
ちょっと恥じらいも含んだ表情を見せる栞さん。思わず生唾を飲み込んでしまう。
身長155cmくらいで小柄な栞さんは顔立ちも押さなくてセーラー服姿が似合っている。
今は年上彼女というより同級生みたいな感じだ。
「ね、まずはあれ」
栞さんはジェットコースターを指さす。
「絶叫系って苦手?」
「うぇっ?!…そ、そんなことは;…」
思わず嘘をついてしまう;…
この状況で、そういうもんが怖いなんて…やっぱ男としては言える訳ないよ;…
「それじゃ行きましょ!私、あれ系…大好きなのぉよぉ〜!」
「ぅわぁ;…そ、そうなんだ;…」
…………
「…無理してたでしょ、苦手だったらはっきり言って欲しかったかなぁ」
「いや…栞さんが楽しいならこれくらいは」
「意地っ張りなのね」
3つの絶叫マシンを立て続けにチャレンジ。
そのせいで膝がまだ震えている。
「お腹空いたし、そろそろお昼だね。私お弁当作ってきたんだ」
「あっ、そうなんだ…」
ちょっと今は食べられそうにも無いんだけど…それを言ったら栞さんに悪いよな;…
「あそこの芝で食べましょ…ちょっと寒いけど日向だったら平気よね?…」
「あっ、はい…その前に俺…ちょっとトイレに行ってきます;…」