PiPi's World 投稿小説

海から始まる恋物語
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 7
 9
の最後へ

海から始まる恋物語 9

「オシャレで素敵だと思います」
「ふふっ、ありがと」
リサさんの私服を見るのは初めてだ。スタイルも良いし何を着ても似合うと思う。

港の花火大会は毎年家の部屋から見るだけだった。リサさんがいなかったら近くまでは行かなかっただろう。
リサさんは隣に立ちそっと僕の手を握ってきた。

手の平に汗が染み出してくる…
この前のセックスを思い出し、勃起しそうになるのをなんとか堪えた…

「ふふ、佑真くんカッコイイから…皆んな見てるよ…」
いやそれは僕じゃなくて、間違いなくリサさんのことを見ているんだと思うけど…

こんな自然豊かな田舎町にリサさんみたいな金髪美人なんてなかなかいない。
通っている大学は国際学部があって留学生も多くいるらしい。
もっともリサさんは高校生から日本にいたというけど。

空は徐々に夕暮れから暗闇に変わっていく。
「リサさん、毎年花火見にきてるんですか?」
「うん、今までは女友達とだけど」

「友達もオタクだったの?」
「割りとね、どっぷりってわけじゃなかったけど」
「さすがに腐女子まで行くとやばいし」
「あの射的エッチね。景品が、ほら…」
「お祭りだからね、テキ屋って怖そうな人だから」
リサさんが見た射的屋は景品そのものでなくサイズの異なる的に当てる方式で、景品のエロDVDがいわゆる洋ピンなのが気に入らないのだろう。
「何あれ?秘密の握手会って」
「ああ、18歳以上の男性専科とかあるね」
わざわざアングラっぽい出し物に注目するのは外国人ならではかもしれない。警察も雑踏警備などが忙しくてスルーしてるみたいだ。
「もしかして、グローリーホールじゃない?」
「何それ」
「壁の穴にペニスを入れると、フェラしてくれるの」
「でも、握手なら手コキかも」
「意外とソフトね、留学生の中にはそんなバイトしてる子もいるみたい」
エロいネタから留学生の格差まで語ってくれるとはやはり年上らしい。もしリサさんが姉なら早くからいろんなことを教えてくれそうだ。

「リサさんは兄妹っています?」
「妹が2人いるの。上の妹は私と同じ高校に通っていて、今は寮暮らし」
お姉さんに似てナイスバディの美人なんだろうか、想像が膨らんでしまう。

「佑真くんは?」
「僕は一人っ子なんで」

出店を冷かしつつ、辺りを並んで歩いていると頭上でドーン、という大きな音が響く。
いよいよ花火の始まりだ。

「すごい…」
「綺麗でしょ、毎年楽しみなの」

SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す