PiPi's World 投稿小説

海から始まる恋物語
官能リレー小説 - 年上

の最初へ
 -1
 1
の最後へ

海から始まる恋物語 1

目の前の海は広くて大きい。
夏の太陽が照り付け、キラキラと輝くようにも見える。
そんな場所で、最高の夏休みを迎えられればいいのだが…


高校1年生の僕、柏木佑真は憂鬱な気分で高校生としての最初の夏休みを迎えた。

学校でいつもつるんでいる悪友2人はともに彼女持ち。
一人は中学時代から知った仲で、もう一人は部活を通じて知り合った他校の子だとか。
僕にもそんな存在や出会いがいればと思うけど、あいにくモテた経験はないし部活もやっていない。

…そんなわけで、最近始めた話題のスマホゲーム片手に近所のビーチを一人歩いている…
出会うのは女の子じゃなくてモンスターなわけだけど…

「あ、こいつはレア…」
画面に夢中になって、目の前に人がやってくるのも気づかず、ぶつかってしまう。

「あっ!」
謝ろうと前を向いた瞬間…そこにいたのは金髪碧眼、ナイスバディのおねーさん。
「そ、ソ―リー…」
「クスッ…」
え、なんか笑われた。

「ふふ、安心してくださいです、私、日本語大丈夫でーす」
「うぇ?」
「スマホじ〜と見て、さてはあのゲームですかぁー?」
「あっ、はい…」

ニコニコ笑うおねーさん。年上なんだろうけど、すごく可愛い。

「えっと、キミ、今暇?」
「あ、はい…」
オレンジの派手なビキニから今にも零れ落ちそうなオッパイ…ヤバい、股間が反応する。

「お、おねーさんも一人…」
「そーですね…お友達一緒だったんですけど、カッコイイ男の人と一緒にどこか行ってしまいましたぁ」
それってその…うん。言わないでおこう。

「君、お名前は?」
「佑真、です。柏木佑真」
「いい名前ですねぇ、私はリサ。リサ・フィッシャー。この近くの大学に通ってるんですー」

少し話していくと彼女はアメリカン人でも流行のハーフでもなく、ニュージーランド人と分かる。
親は日本の中古車を向こうで売る貿易商で、日本からの留学生を見て娘を日本の学校に行かせようと、日本の女子校に通わせて高校からそのまま付属の大学に通っている。
特に本人は高尚な親日家でなくオタクでインテリでも起業するタイプにも見えなかったものの、趣味を活かしてフィギュアやプラモを英語圏にネット販売というアイデアで家の事業の多角化に貢献していた。

「金持ちかもとは思ったけど、モデルとかのバイトしてるのかと…」
「モデルは背が高くて胸が小さいほうがいいらしいの。」
「向こうの人は堂々と褒めたほうがいいって聞きます。リサさん、ビキニ似合ってますね」
「女ならビーチではビキニを着るの。ワンピースは競技用か子供だけ」
「じゃあ、直球で…ナイスバディです。この浜で一番いい谷間の持ち主かと…」
「クスッ…佑真くんって面白い子ね。でも、ロリコンじゃなくて安心したわ。貧乳とかそれを好む男性はおかしいと思うの」
「安心して下さい、変態じゃないですよ」
彼女は家の仕事ではオタクアドバイザーだけあって、色んな面でこれからの地味な少年というギャルゲの主人公のような僕はなんとか許容の範囲内のようだ。

「さっそくだけど、お持ち帰りしてもいい?」
「なんだかダイレクトですね」
「私はこの国では大人っぽく見えるから、私服だと堂々とお酒飲めたけど、君は無理よね」
「一緒に飲みたいから家に来いって?」
「君は女に慣れてなさそうだから、合コンで見つかる適当な男より新鮮。モンスターを追っても、ロマンスは実らないと思うけど」

彼女はロリコンは嫌いと言いつつ、自分は年下も悪く無いと思っている。僕は伸ばしてきた彼女の手を掴んだ。
こうして僕は彼女のマンションへと向かう。金髪のビキニ姿が見れただけでもラッキーなのに、人生初のナンパ成功みたいになってる。夏の海の魔力のようだ。


SNSでこの小説を紹介

年上の他のリレー小説

こちらから小説を探す