彼女はレースクイーン 6
一旦、帰国する事になり、
「哲、この間から殆ど何も喋らないけど、何かあるなら遠慮しなくて良いのよ」
「香さん、実はあれから恐怖がどうも抜け切れなくて・・・」
そんな哲の手が微かに震えているのを見て、
「大丈夫よ。だから無理して自分だけで抱え込まないで」
帰国してから数日が経ったある日、
「手はもう大丈夫なの?」
「はい、だいぶ痛みも治まったきたみたいだし」
そんな哲の表情が明るくなってきたのを見て、
「良かった。少しずつ立ち直ってきているみたいで。」
哲の運転でとある場所へと向かうと、
「もうすぐ取り壊されるって聞いたけど、本当だったんだ」
「このレース場って・・・」
「哲がまだ中学生で私と緑が高校生活をおくりつつレースクイーンをしていた頃に・・・」
かつてのこのレース場での出来事を話し出すと、
「か、香さん、その事は・・・」
「でもここが哲のレーサーとしての原点である事に変わりないわよ」
「確か、このロッカーだったのよね。ちょっと試しに入ってみてよ」
哲が入ろうとすると、
「あれ?頭が少しつかえちゃって・・・」
「あれからもう5年近くも経つもんね。そりゃ哲の背も高くなるわよ」
すると、哲が後ろに回り込んで香の胸を揉み始め、
「か、香さん、せっかくだから・・・」
「いいよ…」
香が振り向いて、哲の唇を奪う。
長く熱いキスをしながら、哲は香の着ている服をたくし上げ、ブラの上から胸を揉む。
「んっ、んっ、あ、はぁ」
香も負けじと哲の股間に手を伸ばす。
「(元気になってる…)」