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社長令嬢
官能リレー小説 - 年上

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社長令嬢 14

「ここまでわがままが通ったのも、龍二様の人徳のなせる技」
龍二は不満に思いながらも、生まれてくる子供の父親にふさわしい男になる必要は理解していた。
「習い事については、あくまで対外的なイメージ・・・でないと、もし時間とお金があるからとゴルフや麻雀にばかりかまけてると世間に思われては、しいては株主の間で動揺が広がるやも」
「でも、水泳って子供じゃないんだから・・・」
「私がマンツーマンで行うので、きっと意義深いものになるかと・・・それに健康にもいいですよ」
「それは分かってるけど、そんなにくっつかなくても」
栞のなれなれしさにウザさを感じたが、龍二はすぐ彼女が三十を過ぎてると気付く。引き締まった細いウエストに対し大きくて逆ハート型のヒップも見て取れた。
「つきましては、龍二様にレッスンの際の水着を選んでいいただこうと思いまして・・・」
「様はいいよ、栞さん。俺のほうが年下だし」
「では、私も呼び捨てにしてください。龍二さん」
「じゃあ、栞。君の水着はグラビアで見るような前に穴が空いた競泳用で・・・」
ようやく自分が口を挟める場面になると、龍二は彼女のスタイル良さを見抜いていたので、唐突に無茶振りを言い渡す。
「あ、胸元やおへそが見えるような・・・かしこまりました」
栞は赤面しながらも、どこか告白された少女のように微笑むと足早に去っていった。
「龍二、すごいじゃない。あの体育会系でくどい人をあんなに言いなりにできるなんて!」
「妥協ばかりも良くないと思って・・・京香もマタニティスイミングとかでお世話になるかもしれないし」
龍二は散々わがままを言っただけなのに、褒められて上機嫌だった。
「響子さん、経営研究所代表って・・・すごい人だったんだ」
「そんな、大げさなもんじゃないわ。中井家とビジネスしたい人への窓口として、叔母さんが取りまとめてるってだけの話」
龍二は響子の普段の姿を知らないので、着物を着たエロいだけの熟女というイメージしかなかった。
「久しぶりね、龍二君」
「響子さん、今日は着物じゃないんですね」
「おしゃれは女の永遠の課題よ。それより、ここ暑いわね」
入れ違いできた響子はすぐジャケット脱ぐ。するとボディコンを思わせるミニドレス姿で、思わず龍二はガン見する。見覚えのある胸の谷間と下半身も隠す気がないタイトさで、座ると正面から小さなショーツも見えていた。
「響子叔母さん・・・これから中井家の経営哲学を教える人が、そんなのでいいんですか?」
「だまらっしゃい!経営の極意は・・・もてなしの心」
「なんだか、分かりました。響子さんの方針が・・・これから楽しみです」
「龍二君、私ね・・・補正下着のお陰でカップが大きくなったの。足やデリケートゾーンも脱毛でスベスベ・・・特別講師を名乗るからには、これくらいしないと」
「ああ、頭が痛くなってきた」
デレデレする龍二とノリノリで挑発する響子を見ていた京香はうんざりした様子で退出した。
「ささ、私達も行きましょ」
「響子さん、何処に?」
「今日は予習よ、まず講義の時間に慣れなきゃ。90分座ってられる習慣をつけることから始めます」
響子は龍二と手をつなぐと地下のホームシアターに向かう。
「経営っていうけど、俺もう事業やってるけど」
彼女が再生の準備をしている間に、龍二は思ったことを口にする。彼は最新のワードに注目しており、ソーラーパネルや風車で発電した電力と中古PCによる仮想通貨の採掘や廉価な3Dプリンタを改良しての販売やスマホ用VRゴーグルのプリンティングを小規模で行っていた。これらは実験的な要素が強く、京香の強力な後押しとグループ内における忖度で需要が成り立っていた。
「龍二君のやる気は立派よ。でも、ああいうのは道楽よ。これから学ぶのは組織の作り方や人の動かし方よ」

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