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近所のお姉さん
官能リレー小説 - 年上

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近所のお姉さん 19



「「「「「ハッピー・バースデー・トゥ・ユー♪ハッピー・バースデー・トゥ・ユー♪ ハッピー・バースデー・ディア百合香♪ハッピー・バースデー・トゥ・ユー♪」」」」」
「フ〜」
「「「「「誕生日おめでとお百合香!!」」」」」
「エヘヘ♪ありがとうございます〜」
日曜日、京子は約束通り百合香の誕生会に来ていた。
しかし、そこには意外な人物の姿があった。
「お誕生日おめでとう!由里子お姉ちゃん」
「ありがとね、裕也くん♪」
裕也である。
京子に頼み込んでちゃっかり参加させてもらったのだ。
「ごめんなさい百合香。裕也くんまで連れて来ちゃって・・・」
「良いんですよ京子ちゃん!私、一人っ子だからずっとこんな弟が欲しかったんです!ほら、裕也くん!好きなだけケーキ食べて良いよ〜!」
「うん!!ありがとう百合香お姉ちゃん!」
裕也は百合香に取って貰ったケーキに美味しそうにパクつく。
「「「キャー!!カワイ〜〜〜イ!!」」」
その様子に百合香だけでは無く景子と麻衣も声を揃えて歓声を上げる。
「裕也くん!私の分のケーキを上げるから、私の弟にならないかい?」
「ちょっと!麻衣!抜け駆けはズルいわよ!!裕也くん!ほら!お姉ちゃんの分のケーキも有るわよ!!」
どうやら裕也は天性、女性の母性本能を刺激する体質のようだ。
同級生たちよりも小柄で容貌の優れた裕也は、年上の女子大生たちによって子犬のように可愛がられている。
だが、そんな裕也を見ていて京子は内心穏やかではないのであった。
(もう!百合香も景子も麻衣も裕也くんにベタベタして〜!裕也くんは私の恋人なんだからね〜!?)
まあ簡単に言えば焼き餅である。裕也を友人達に取られてしまったような気分で妬いているのだ。
(裕也くんも裕也くんよ〜!あんなにデレデレしちゃって〜!)
京子は腹立ち紛れに近くにあった炭酸果汁のカンを手に取ると、半ば怒り任せに開けてグイッとあおったのであった。

「あ!京子、それジュースじゃなくて酎ハイだよ!」
景子が気付いて慌てて止めようとしたが時既に遅し。全て飲み干してしまった後だった。
「…え!?う、嘘?ノンアルコールじゃないのぉ?ぜんぶ飲んじゃったよぉ……ヒック」
「ハハハハ…酎ハイって言ったってアルコール分1%未満だろう?ほとんど無いようなものだろう…」
楽観視して笑う麻衣に景子は溜め息混じりに言った。
「ハァ…麻衣、あんたは京子と同じゼミになったの二年からだから知らないだろうけど、この子すっごい下戸で一年の時に初めてやったゼミコンでサワー一杯飲んだだけでベロンベロンになっちゃったんだから…」
「はぁい♪♪しょ〜なんれしゅ〜♪京子ちゃんお酒弱いんれしゅ〜…ヒック」
「本当だ…もう回っている…」
「ぼ…僕の知ってる京子お姉ちゃんじゃない…」

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