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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 9

「この話もおすすめなんだけど、あんまり人の前では……ね」
「鶴木さんも、興味はあるんだよね」
「へっ?えっ……ああ」

一瞬驚く鶴木さん、その後僕の質問の意味を知って顔を真っ赤にさせてしまう。そんな姿も可愛い。

「亀山くん、みんなには内緒だよ?」


「もちろんさ」

好きな娘の秘密を明かしたりはしない。鶴木さんが恥ずかしい目に遭うなんて、耐えられるものか。

「ふふ、ありがと」
「ちょっと読んでみていいかな」
「この本、持ってるから貸してあげるね。学校じゃあれだから、近いうちに…」

「楽しみに待ってるね」

そう言うと、とても嬉しそうな顔をした鶴木さん。
制服の下の豊か過ぎる胸がプルン、と弾んだのに視線を持っていかれそうになった。

帰り道、鶴木さんと別れるまでいろいろな話ができた。
今日はとてもいい1日になったと思う。

「ねえ、連絡先交換しよ?」
「鶴木さんと、僕で?本気で言ってる?」
「何言ってるのよ。本気だよ?」

我ながらバカな事を言ったと思う。まさか鶴木さんとそんな仲になれるとは思ってもみなかったから、思わず冗談扱いしてしまった。
案の定、鶴木さんは苦笑いしている。

「ごめん、まさか鶴木さんと連絡先交換できるなんて信じられなくて」
「あーっ。酷いなぁ」
「ホントごめん。交換しよう。これが僕の…」
「こっちが私の…」

お互いにスマホを出して、アカウントを読み込ませる。

「やった。ありがとう」
「こちらこそ」

ただ連絡先を交換しただけなんだけど、たまらなく嬉しく感じたのは鶴木さんが凄くいい笑顔をしてるからだろう。

「これなら誰にも見られずにいろんなお話ができるから。例のオススメの本…とかね?」
「楽しみにしてるね」

嬉しい。でも、鶴木さんのことを1人でいるときでも凄く意識してしまいそうだな。

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