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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 79

美鳥さん、何というか本当にありがたい。美鳥さんがいなかったら僕は暇さえあれば次姉と末妹とよろしくヤっているだけの週末を過ごしていたかもしれない。

「私は冬馬くんを独り占めするつもりはないけど、ちょっとした時間くらいはいいでしょ?」
「まあ確かに」
「それはそうだけど」
「今日はまだ時間はいっぱいあるし…何するの?それぞれのお部屋でも冬馬くんに見てもらう?」

「リビングで映画か何か見るか夕食の買い物辺りで良いんじゃない?どうせ夜はまたお祭りになるだろうし」
「えっ?て事は僕は泊まりですか?」
「当たり前じゃない。ウチの両親もいないのよ。そんな状況で未羽や凪沙が帰してくれると思う?」
「分かりました。家に連絡しておきます」

まあ、拒否する理由なんか皆無だから良いんだけどね。

「ふふっ、楽しみだなぁ。腕に縒りをかけるね」
「あれ?美鳥姉、冷蔵庫の中身って昨日お母さんが補充してなかった?」
「別に数日分は余裕で有るけど良いの?冬馬くんと夕食の食材を買いに行くチャンスだけど?私としては寧ろアンタ達が喜ぶイベントを提案したつもりだけど」
「成程」
「流石お姉ちゃん、分かってるぅ〜」

「そうと決まれば!」
「行きましょう、冬馬さん!」

僕が絡むと行動が早い。早すぎる。
すぐにテキパキ準備に取り掛かる未羽ちゃんと凪沙ちゃん。

「夕飯は冬馬くんが食べたいものを2人にリクエストしとくといいんじゃない?喜んで何でも作っちゃいそうだし」
「ま、まあ、そうですね」

「じゃ、いってらっしゃい」
「あれ、お姉ちゃんは行かないの?」
「そもそも態々買い込む必要が無い位食材は有るんだから大した量買わないでしょう。だったら三人でも過剰な位なんだから私はパス。私も恥ずかしい思いしたくないし」
「恥ずかしい、ですか?」
「馬鹿ップル三人組と一緒にいたくないもん」
「馬鹿ップルって、そんな」
「冬馬くん。道中は左右から腕に抱き付かれるというか、しがみつかれながら歩く事になると思うけど」

…確かに確定的だな。

「それ以外にもどんな甘えた発言やら仕草やらをされる事やら。多分、好奇の視線を大量に感じる事になるんじゃないの?ま、頑張ってね」
「あの、やっぱり美鳥さんも御一緒しません?」
「嫌よ。どの道私がいた所で大して意味無いし、一緒にいる私が無駄に恥を掻くだけだもん」
「恥を掻くのは確定ですか?」
「否定出来るの?」
「……無理です」

真顔で尋ねてきた美鳥さんに素直に頷くしか無かった。

「さあ行きましょうっ」
「今日はごちそうだぞ〜」

早くも僕の両脇に陣取る未羽ちゃん凪沙ちゃん。
これはもう恥ずかしさを覚悟するしかない。

「スーパーまでどのくらいなの?」
「家から歩いて10分くらいだよ」
「冬馬さんと一緒にいたいから短いくらいなんですよねぇ」
いや、僕はできれば早めに済ませたい。

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