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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 78

「へぇ、しっかりしてるねぇ」
「近々、それこそ今夜にでもお目にかけます」
「じゃあ私も〜」
「まあ、それは後で考えましょう」

色々雑談をしながら届いたピザを食べた。そして空箱やら食器やらを未羽ちゃんと凪沙ちゃんが片付けにかかったので僕と美鳥さんの二人きりになった。

「そう言えば未羽ちゃんはお弁当作ってくれましたけど美鳥さんの料理の腕前はどうなんですか?」
「えっ?まあ、凪沙や未羽には及ばないわね」
「そうなんですか?まあ、未羽ちゃんのお弁当は美味しかったし、凪沙ちゃんの腕前は更に上らしいですから、たとえ二人に及ばなくてもかなりの腕前なのでは?」
「まあ、御想像に任せるわ」

……あれ、特に言及しないあたり、意外とできない感じなのだろうか。
さっきも真っ先にカップ麺だの冷凍食品だの言ってたしもしかして…まあその辺は深く探るのはやめておこう。

「ちょっと暴走気味だけど、私にとっては可愛い妹なのよ。喧嘩らしい喧嘩もしたことないし…冬馬くんも大切にしてくれたら嬉しいわね」
「勿論です。美鳥さんも含めてですね」
「私はついででいいのよ…本気になっちゃったら…」

「何か問題でも有るんですか?」
「未羽も凪沙もあのハマりっぷりだからね。コレで私まで暴走機関車と化したら何処まで行く事になるやら」

苦笑いの美鳥さん。まあ、ストッパーが無くなったら収集がつかなくなる可能性は大いに有る……ただそれだけでも無さそうだ。

「父や妹達から何処まで聞いているか分からないけど私も以前未羽みたいに彼氏に積極的だったのよ。未羽の彼氏なら何となく分かると思うけど人目を気にせずイチャイチャしようとしたり、エッチに関しても流石に人目は気にするけど貪欲だったの。あの子も似た様なものでしょう?」
「ええ、まあ」
「それで逃げられてるからどうしても慎重になっちゃうのよね。しかも、その後も何人かとそういう関係になっても碌な結果にならなかったから、ハッキリと言えばトラウマになってるの」

「そうなんですか」
「今の冬馬くんには付き合ってきた今までの男とは違う感じがする…もちろんエッチでもね。さっきだってホントに凄かったし、未羽と凪沙がハマるのもわかるわ」
「まああの2人は僕が初めてでしたし」
「だから大切にして欲しいのよね」
「はい。そのつもりです」

「う〜。何か二人で良い雰囲気?」
「私達を忘れないで下さい」

片付けが終わったのか左右から僕の腕にしがみつく未羽ちゃんと凪沙ちゃん。

「ほ〜ら、コレだもの。公平とか対等とか考えさせて冬馬くんの気を使わせるじゃない」
「普段なら兎も角、片付けしてる私達と冬馬くんとイチャイチャしてるだけのお姉ちゃんっていうのは流石に狡くない?」
「片付けをしている私達を尻目に自分だけというのは如何な物かと」

まあ、それだけ聞けば妹組の言い分も分かるけど……。

「ピザ代を払ったのは私だから片付けの免除位問題無いでしょ?」
「うっ」
「さ、作業の有無は良いとして、一人で冬馬さんと至福の時を過ごすというのは別問題では?」
「私だけ盛ってた、濃厚に絡み合っていたとかならまだしも身体も触れていない会話程度で問題にされたらキリが無いわよ。冬馬くんに無言で過ごせとでも?それは彼に対しても失礼でしょうが」
「……確かにその通りです」

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