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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 77

「未羽ちゃん一人で分不相応なのに姉の美鳥さん、妹の凪沙ちゃん。更に学校の先生二人の計五人はもうイカれてると言うか意味不明と言うか贅沢過ぎます」
「冬馬くんなら許されるよ〜」
「そうですね。寧ろ当然かと」
「そもそも女の方が一人では無理だし、冬馬くん程の精力者に常に欲求不満でいろというのも酷だしね」

「いや、僕も男だから色んな女性を侍らせたい、体験したいって欲望、妄想が無いとは言わないけど……色々面倒でもあるからね」
「男の人なら多ければ多い程良いんじゃないの?」
「間違ってるとは言えないけど王様とかの強大な権力者なら兎も角として、一般人の僕じゃ人数が多い程管理と言うか舵取りが難しいんだよ」
「成程、気を使うって事ね?」
「美鳥姉、どういう事?」

「現代日本じゃ身分制度は無いし男女平等の世界だから全員対等であり、公平に扱う必要が有るから女達に対する扱いのバランスが難しいって事よ」
「身分差が無いから女性達の扱いに差を付けられ無いし、冬馬さんが王とか皇帝みたいに女性達に対して絶対的な差がある立場でも無いから適当な扱いで蔑ろに出来ないから色々気を使う、と」

「僕に対して不満を持って去っていくならまだ良いけど取り合いで修羅場になるとねぇ」
「私達三姉妹とか未羽と高校の先生達みたいにしょっちゅう顔を合わせる間柄で険悪になると厄介過ぎるわね」
「そんなに深く考えなくても良いのに。性奴隷とか都合の良い女達ぐらいで考えてくれて良いよ」

「彼が女をそんな風に扱える様な男ならアンタや凪沙が心酔レベルでベタ惚れするとは思えないんだけど。それとも彼のチ◯ポだけに惚れ込んだの?」
「まあ、そんな風に割り切れる方ではありませんよね」
「う〜。そうだけどさぁ」
「ま、無理には拡大する必要は無いって事で良いでしょ未羽。彼に余計な苦労をさせる必要も無いんだから」

美鳥さんが未羽ちゃんを諭す。
こうやって暴走しそうな妹たちにブレーキになってくれるお姉さんで本当に良かった。

「僕の本妻は未羽ちゃんなのは変わらないよ」
「本妻?!うえっ?えっへへへへ、もうー、冬馬くんったらぁ…大好きぃ」
わかりやすい子だ。そういうところが僕も好きなんだけど。

「さあて、もうお昼なのね」
「あっ、そうですね…」

「お昼何にする?何か作ろうか?」
「私も手伝います」
「待ちなさい、家の中のカップ麺か冷凍食品を温める程度ので良いわ、何なら出前でも構わないし」
「それはちょっと……」
「そうです。冬馬さんもいらっしゃってるのに。ここはキチンと手料理を振る舞わなければ」
「冬馬くん相手に張り切りたい気持ちは分かるけど、まだ疲れてるんじゃないの?」

「……まあ、多少は」
「し、しかし冬馬さんに粗末な物を食べさせる訳にはいきません」
「彼に対して尽くしたいとか点数稼ぎたいとか色々有るんでしょうけど、もう少し大人しくしてなさい。特に凪沙はさっき初体験したばかりでしょうが。彼から見ても疲れが残ってるのがバレバレなんだから変に気を使わせる事は止めなさい」
「「……」」

流石に疲労を隠しきれない二人は沈黙する。

「別に手料理を振る舞う機会なんて今後いくらでも有るんだから今回は止しておきなさい」
「そうだよ。さっき無茶苦茶したのは僕なんだしね」

「うっ、うぅぅぅ」
「い、いつか、冬馬さんには必ずっ」

まだ納得いっていない2人を説得し、美鳥さんがキッチンを一通り確認したけど思っていたものが見つからなかったのかピザを注文してくれた。

「みんな料理できるんだね、ちょっと羨ましい」
未羽ちゃんが手作りのお弁当をくれたのは嬉しかったし、美味しかった。

「冬馬くんと暮らせるなら毎日三食作るから任せてよっ」
「いろいろ教えますから私は冬馬さんと一緒にお料理したいです」
「腕前は凪沙が一番なのよね」

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