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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 51

「まっ、君には期待してるよ。娘達の手綱をしっかり握っておいてくれれば私は何も言わないよ」
「いや、其処は娘を幸せにしないと許さんぞとか決して泣かせるなよとかじゃないんですかね?」
「何、外面と立ち回りの良さで放って置いても勝手に幸せになるだろうし、泣かせたら本人達が容赦無く報復するから問題無いのさ。要するに私が懸念するのは彼女達を如何に制御出来るかであり如何にして大暴走を阻止するかだけだよ。と言う事で頑張ってくれたまえ婿殿」

そう言われて話は終わり僕等は未羽ちゃん達の元に戻った。

というか…別の意味で心配になってくる。だから戻る途中そっと言った。

「本当にそんな事言って大丈夫なんですか?三人とも養って、子供も…ってのは流石に」

するとお父さんは笑顔で首を横に振った。謙虚だが自負心を感じさせる、そんな笑みだ。

「私も大概絶倫で、妻と出会うまでにその時の彼女に逃げられる繰り返しだった。
風子とは今でも夜な夜な……今は避妊はしてるがね」
「つまり作りすぎるなって事ですか」
「そういう事だ。ただ……美鳥や凪沙に、ちゃんと相手しきれるようなよい男ができたなら、その時は離れてやってくれよ」
「わかりました」

そして再び六人が揃ったところで

「ではそろそろ行くか?」
「そうね」
「何処かお出掛けですか?」
「ああ、泊まりでね。夫婦水入らずという奴さ」
「呼び付けておいてなんだけどごめんなさいね。ゆっくりしていってね」

そう言って鶴木夫妻は出掛けて行った。

「で、二人はどこ行ったんだっけ?」
「温泉って聞いてるけど何処かは聞いてなかったなぁ、そう言えば」
「ラブラブだねぇあの二人は」

僕の目の前には問題の美人三姉妹。
先程までの話を聞いた後なのでさすがに身構えてしまう。

まああんな事を言いながらもあのお父さんは人生楽しんでるんじゃないかなと思う。僕に同じことができるか?それは知らん。

「改めて、冬馬くん」
「未羽姉のどんなところが好きですか?」
「やだ凪沙ぁ…いきなり聞いちゃうの?」

「うーん、基本的に全部って事にしておこうか」
「おー。言うね」
「もう、冬馬くんたらー」

未羽ちゃんが超ご機嫌になった。
隠されていた本性を知って引いてる、呆れてる、頭を抱えてる面が有るのは否めないけども言わぬが花だろう。

「でも未羽姉の真実を知って幻想が打ち砕かれた面はあるんじゃ無いの?」
「未羽はいい子振るのは上手いもんね」
「流石に全く無いとは言えないけど、人って殆どが裏の顔の一つや二つ持ってるものでしょう?別に悪事を働いてる訳でも無いし良いんじゃないかな」
「でも素の未羽姉に結構振り回されてるんじゃ無いの?ドスケベで天然も入ってるし。自分の両親に、特に父親にまで初の性体験の事を聞かれてもいないのに嬉しそうに語るなんて頭おかしいよ」
「ま、まあ、未羽ちゃんらしいと言う事で」
「おかげでさっきまでお父さんに殺されるんじゃ無いかってビクビクしてたんでしょうに。調子に乗るから少し位ガツンと言った方が良いわよ」
「大丈夫ですよ。言う時は言いますし。まあ、惚れた弱みってやつですかね」

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