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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 38

「冬馬くんとの愛の巣を「ダメです」」

やっぱり。
途中で美乃梨先生があっさりダメ出ししてまたズーンと項垂れる未羽ちゃん。
そんな恰好も可愛いのがまた。

「お願いします〜」
「ここは学校の施設だからね〜、鶴木さんってお嬢様だしこんなトコ使わなくてもいっぱいできるでしょ?」

「何言ってるんですか?!学校の保健室で秘密の逢瀬なんて王道のシチュエーションじゃないですか!それに風俗とかの作り物じゃなくて正真正銘本物の保健室。教職員にでもならなければ在校生の内にしか体験出来ないんです!」
「未羽ちゃん、あのね」
「性に飢えてる男子生徒の発想じゃない」

「美乃梨先生だって、学生時代に保健室での秘密デートとか妄想した事無いんですか?それに先生になってからだって、教師と生徒の禁断の関係とかを夢見た事無いんですか?」
「…………馬鹿な事言わないの」
「図星ですね。素直になりましょうよ」
「わ、私は素直よ」
「ええっ?嘘ですよー」

「み、未羽ちゃん!美乃梨先生の立場じゃ、どの道肯定なんか出来ないって!ましてや昨日の一件もあるんだから冗談でも教師と生徒での関係なんて肯定出来る訳無いよ」
「そ、そうよ。それに貴女は無事だったとは言え被害者でしょうに」
「そ、そうですね。申し訳ありませんでした」

僕と美乃梨先生にとっての地雷案件を何とか回避出来てホッとする僕。美乃梨先生も内心冷や汗ダラダラだろう。

しゅん、とまた頭を項垂れおとなしくなる未羽ちゃん。
黙ってれば可愛い、と考えるようになってきたのはちょっとヤバいだろうか。

「バレなきゃなんでもやっていいけど、人前では慎む心を持ちなさい」
「美乃梨先生も何気にすごいこと言いますね」
「むしろ若い時にしかできないこと、たくさんあるわよ」

この人も窘めてるのか嗾けてるのかよくわからない。

「はぁ、分かりました。ところで先生は会議とかで次に保健室をお留守にするのはいつでしょうか?」
「私のいない日にコトに及ぶつもりなの?」
「美乃梨先生がいなくても誰かしら代理でいるんじゃないの?保健室を空には出来ないだろうから」
「なら、どうすれば保健室エッチが出来るんですか?」
「未羽ちゃん、随分保健室に拘るね」
「うん?他にもあるよ。屋上とか体育倉庫とか教室とかプールとか」
「いや、まあ、エロ系でよく有るけどさ」
「冬馬くんも興奮しない?普段勉強してる学校の各所で私を犯してみたくないの?」
「まあ、そんな気持ちが全く無いと言ったら嘘になるけどさ」

エロゲとかAV等の架空の世界には無い現実的な問題って物があるからなぁ。

「なら、幾ら積めば……いっそ、冬馬くんのオチ◯チンで言いなりに……」
「もう洒落にならないって?!」

何だかかなりヤバい事を呟きたした未羽ちゃん。

「もう、そうやって大人をそそのかすのはやめっ」
「あうぅ」
「せめて人前では清いカップルでいることを心掛けなさい」
「うー」

未羽ちゃんに軽くチョップして喝を入れる美乃梨先生。
その視線が明らかに僕に向いているんですが、まさか未羽ちゃんの言ったこと、本気にしてませんよね?

「貴女の言うとおり彼のがすごいってのも興味はあるけどね」

ほ、ほらー!!

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