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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 36

「びっくりさせようと思って」
「びっくりしなくても良いのにって話は何処へ?」
「まあまあ、細かい事は気にしないで」
「小悪魔めぇ」
「私が小悪魔なら冬馬くんは大悪魔でしょ。私じゃ到底太刀打ち出来ないもん。昨日は大丈夫だったの?一回も出させてあげられなかったけど?」

僕は未羽ちゃんの手を引いて家から離れる。
親に聞かれたから色々困る話題だからだ。

「ちょっと。そういう話を外でしないでよ」
「だって冬馬くんって巨根で絶倫だから私が処理してあげないと」
「言ってる事は間違ってないけどさぁ」
「ああ、言い方に問題有りでした。御主人様の御世話は性奴隷の私めの務めですので」
「更に問題有りになってるっての!」

慌てるこちらに対して未羽ちゃんはニッコニコのとてもいい笑顔である。天使だ。
でも言ってることは悪魔に近い。

「今日はちょっと試したいこともあったんだ」
「な、何」
「学校で冬馬くんとイロイロ出来ないかな、って」

「イロイロぉっ?何企んでるのさ?」
「何だと思う?」
「少なくとも碌な事じゃないのは間違い無いね」
「酷い。私って信用無いの?」
「この数日で可愛らしい顔に似合わず、猫被っててかなりぶっ飛んだ性格してるのが身に染みてるんで」

「もう冬馬くんたら、可愛らしいなんてー」
「都合の良い所だけ摘出しないでよ。で、イロイロって何?エロエロの隠語のつもり?」
「ううっ。私の事どう思ってるの?」
「武闘派、破天荒、豪胆、淫乱、ドスケベ、マゾ、変態、魔性の女って言うか悪魔そのもの」
「流石冬馬くん。私の事分かってるね」
「いや、少しは否定して」

普通なら怒り狂ってもおかしくないくらいの暴言なんだけどなあ。

「でも、今更取り繕ってもねぇ。私も良い子振るの疲れるから」
「はぁ。で、実際何するつもりなのさ?」

「決まってるじゃない。学校で冬馬くんとエッチなことしたいなぁって」
「はあ」
「全力で止めないの?」
「うーん、下手に止めた方がまずい気がしてきた」

ただおおっぴらに未羽ちゃんと付き合ってるのが認められた?のはいいけど、そういうことを堂々とやるのは人としてどうかしている。

「さあ、行くよ冬馬くん♪」
「あ、今日は手繋ぎなんだね」

今日は何もなく過ごしたいなと思いながら学校に向かったが、やはり「事件」は起こってしまう。

…と言っても、今日は未羽ちゃんが体育の授業のバレーボールで顔面レシーブをやらかして保健室に搬送されると言う、ある意味自爆行為であった。

「何やってんの未羽ちゃん?」
「あはは、面目無いね」
「ザ・運動音痴みたいなことやらかして」
「ねー、もう少し心配するとか動揺するとかしてよー」
「いや、だって話を聞いて保健室に来てみれば未羽ちゃんが◯◯さんに土下座されてるし、僕に対しても顔青くして『申し訳ございませんでした!』って詫び入れてくるんだもん」
「◯◯さんが強烈なサーブやスパイクを顔に直撃させたんじゃ無いのにね」

クラスの女子にやられたというか所謂天井サーブでゆっくりやって来たボールをレシーブ失敗して顔面レシーブしてしまったらしく殆ど未羽ちゃんの自滅なんだからあんなに下手に出なくても良いのに…………未羽ちゃんには元々のファンが多い上に昨日の騒ぎで怒らせたらヤバいって認識が広まってるんだな。

「で、未羽ちゃん。まさか顔面レシーブはエロい妄想しててミスったとか、今朝言ってたエロ目的の為に大ダメージを受けて保健室のお世話になってるって事に設定してる仮病なのって事は無いよね?」

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