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うちのクラスの【千年さん】
官能リレー小説 - 学園物

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うちのクラスの【千年さん】 12

どうしたの?とばかりに鶴木さんが画面に顔を寄せてきた。
きめ細かい綺麗な肌をした鶴木さんの、その整った顔がアップで映し出される。

「綺麗だ……」
「もう、嬉しいけどお世辞でごまかさないで。本当に大丈夫?」
「大丈夫、大丈夫だからっ。ごめん、ちょっと喉が渇いたから飲み物取ってくる」

気持ちを落ち着けたくて、台所に行ってお茶を持ってくることにした。
台所でコップにお茶を注いで…ふう。
持っていく前に一杯だけ飲んで、ちょっと息をつく。

「はぁ…参った」

自分のスケベ心が鶴木さんにバレたら非常に不味いんだ。
気を確かに持て!と奮い立たせようとするが、下半身は…正直すぎた。
痛いぐらいに膨らんでいて、衰える気配がない。
さすがにここまでは画面の向こうの鶴木さんには見えないだろうけど…

「ごめん、お待たせ」
「大丈夫?」
「うん、全然」

画面の向こうの鶴木さんは心配そうな表情。

「もしかして……亀山くんも、なのかな……?」

どういうことだろ?「亀山くんも」という言葉がちょっと気になるが、とにかく落ち付こう。


鶴木さん視点

(亀山くん、私と同じでかなりドキドキしてるみたい。私のこんな性癖、知られたら惹かれちゃうかな…
いつものようにノースリーブ一枚で、ブラジャーもショーツも付けてない今の姿で、家族以外の人に会うって、すご〜くドキドキする。この服薄いから、ブラジャー着けてたらうっすらと見えちゃうし…穿いてないって知られたら……)


画面の向こうの亀山くんは、ちょっぴり恥ずかしそうな顔をして、視線は真っすぐ、ではない。
そんな表情が可愛らしくも見える。

少なくとも、私に、性欲をぶつけてくるような男の人ではないと思ってるんだけど…亀山くんみたいな優しい男の人だったら…あぁ私、なんてこと考えてるんだろ。

「えーッと、鶴木さん」
「うん!?」

余計なことを考えてたら、なんか変な声が出た。

「とりあえず、明日の授業でやりそうな範囲は終わったから…ありがとう」

今の、気づかれたかな?さっき亀山くんが座った時に、ちらっとみたらあそこが膨らんでいたように見えたけど……意識してくれてるってこと?

「うん、予習は終わったねっ」
「でさ、…国語もやっておきたいんだけど…いいかな?」

追加で勉強する提案をしてくる亀山くんは、斜め下を向いて遠慮がちな様子。でも……やっぱり可愛いし、何だか嬉しい。

「国語だよね。せっかくだからしちゃおっか」
「ありがとう」

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