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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 95

猫科の獣人女子高生が豹柄パンツ丸出しで砲塔に踏ん張ってハッチをひっぺがす。
引き摺り出した比較的小柄なファントム…操縦士タイプ故に常人並の肉体能力しか持たぬソイツを組伏せソッ首をヘシ折る。

副砲や主砲同軸の機銃を乱射、或いは味方戦車を巻き込みながら零距離砲撃、抵抗を試みるファントム戦車部隊、おっとり刀の随伴歩兵よろしく駆け付ける量産ファントム。

来るなら来てみろと、獣人学生達の牙が光る爪が唸る、日常を取り戻す為に鬼となる。

MG42汎用機銃を抱え撃ちしていた人狼学生が、勝鬨に似た遠吠えを上げた。

一斉に退く獣人学生、追撃に移る戦車部隊。
何名かが爆炎の中で消し炭と化し、ある者はキャタピラに巻き込まれ挽き肉となる。

…恐怖に気が触れてしまったか、独り言を呟きコメカミを押さえている生徒もいた…。

そこへ砲声やディーゼルとはまた違う爆音。

先の学生がテレパシー通信で呼びつけたヘリ一個小隊…側面に『風紀委員会』とペイントされたヒューイ・コブラのTowミサイルがファントム戦車部隊を蹂躙…。

ハイテクとローテクを『超常能力』の只一言でリンクしうる、香港国際学園の姿がそこにあった…。


…そんな『戦況』を、お気に入りインディーズ動画でも観入っているかの様な仕草…癖なのか赤人は肩を揺すっていた。

「ミラージュの増援(ファントム側)…おやおや…音速ジェット戦闘機相手に対地ヘリで対等に空戦…テレパス能力を操縦に流用すると、こうなる訳か…やるね〜?観てみなよっ?」
…と赤人は携帯端末の動画を示して見せた。

「ふむ、第一波は防ぎきれそうだね。でも第二波第三波と立て続けられると…」
「まぁ無理だろうね。今は能力で拮抗状態に持ち込んでるけど物量が圧倒的に違いすぎる。持って第三波が限界だろうね」
赤人の言葉に青年がため息をつく。
「まったく…この世界の能力者はだらしないねぇ…僕のいたとこは第十二波まで耐えたというのに」
そう呟くと立ち上がり端末を赤人に投げ返した。
「赤人、座標出して転送」
「あいよ、そんじゃまたあとで」
その言葉と同時に赤人の周りを難解な文字列が円状に取り囲んだ。
「解凍、展開、検索、座標確認、転送、はい発動」
赤人の言葉と同時に青年の姿が消えた。
「さてと、俺もやることやらんきゃな」
そういい頭を掻きながら扉から出ていった。

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