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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 83

男は反抗的なまなざしで、痛みに耐えつつ、玄人へと手をかざす。
「!…ぅぇっ?」
本当ならば己の手から発せられた業火で目の前の忌々しいガキが灰になっていただろう。しかし訪れるべき未来は来なかった。
男の目が見開かれ、驚愕の色を映す。
「ふっ…すまんな。お前の能力なら我輩が奪った。恐らく、永遠に戻らないだろう。ではこれが最後のチャンスだ。もし、答えなければ…」
玄人はもう一人の気絶している男へと掌を向け、炎を放つ。
数秒後には白い灰になっていた。
「…こうなる。だが素直に答えたのならば見逃してやろう…」
組織に属していたとしてもそれは忠誠心からではなく、単に給金目当てである。故に命を賭けてまで戦いぬくという選択肢は存在しなかった。
「っ!……ぅあ…」
一度、瞬きをする男。
「それは彼女ともう一人、生き残りがいる、と言うことであるな?」
激痛に顔を歪ませつつも頷く。
「どこにいる?」
疑問型ではあるが玄人の口調には是非を言わせぬ迫力が含まれていた。
男は震える手で上を指す。
「何階だ?」
「…ぐぅあ……」
六度の瞬きで答える。
「そうか…では『我輩は』もう、手を出さん」
男は言葉の意味を理解する前に気絶した。
男の顔へ掲げた、掌を戻し玄人はラミを担いで退室した。



玄人は一人、一人を慎重に倒し、五階を静かに制圧した。
「ふむ…」
玄人の目の前には喋るための器官のみ残し、解体された最後の一人がいた。
すでに人型を失った男への尋問(って言うか拷問)の結果、六階にはこの部隊を率いる男と生き残りの少女以外、居ないことが分かった。
「ご、殺して…」
「NO!我輩は心が広いのでな。雷撃能力をありがたく頂戴したお礼に敵である君の命を助けてやろう!ふはははっ!」
「悪…魔……」
「悪魔?あんな使い走りと一緒にされるとは心外である。我輩は地獄の皇帝で……って聞えて無かろうがな。ふむ…最終段階に入るとしよう。」
玄人はラミを背負うと六階へと歩みを進める。




「ふひゃゃ…楽しいでちゅねぇ〜。身体中が性感帯でちゅから、ほら…触れるだけでイっちゃいまちゅもの…」
四十代前半であろう白衣を着た男がどこから取寄せたのか手術台の上に手錠で固定された、まだ初潮を迎えてすらいなかろう少女を弄ぶ。
「ヴ〜〜…ヴゥ…」
少女はボールギャグを噛まされ、呻くことしかできない。
彼女はここに連れてこられてから八日間、あらゆる手段で開発されつくされ、エアコンの風でさえたまらなく感じてしまう。しかし、未だに処女膜は破られていない。
(気持ち…良いよぉ……早く……早く…次をして…何も考えさせないでよ…)
少しでも感じようと身体をもぞもぞ動かす。
「ユンハちゃん♪まだ十一歳なのに…こんなにぐちょぐちょ♪いけない娘でちゅね〜…」
(嫌なのに…して欲しい……気持ち悪いのにぃ…いいよぉ……)
男が刃のひいたハサミの様な器具を手に取った時…

ガチャ…

ドアノブを捻る音に男が反応する。

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