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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 78

「い、一生…」
「あたり前であろう。元来、煙は気を調え、強める力があるがな。煙草は気を乱し、身体能力を低下させ、寿命を縮める。子供が格好をつけて吸うものじゃあない…わかったな?」
「ああ。勿体ねぇが…」
ポールモールのライトボックスを握り潰した。
「次元〇介に憧れてたんだけどな…」
「ふむ、ならばこいつをやろう。」
玄義は着流しから自動式拳銃を取り出した。
「これは…ワルサーP38、だよな?」
「Yes!我輩特製のワルサーP38・大阿門カスタムだ。まぁ、使い方は後々教えてやろう。」
玄人はジッと玄義を見つめる。
「あんた、拳銃まで使えんだな…」
「うむ、我輩の信条は…万能であれ。しかし驕れるな…である。」
「…ふぅん。」
「さて…一ヶ月で終らせるのであろう?話すどころか寝る暇もないぞ?」
「ああ、わかってんよ!」
「ふふっ…」
玄義は不敵に笑うと、地面を蹴り砕いた。
「うおぉっ!!」
「では、第1ステップである。この岩を全部、粉砕しろ」
「………やけに簡単だな」
「本当にそうかな?」
再び笑うと玄義は手頃な岩を持ち上げ、まるで野球の球のように豪速で投げ付ける。
「そうゆうこと…ねっ!」
玄人は飛来する岩を殴り、割った。
「どうだっ!?」
「愚か者!誰が割れと言ったっ?粉砕するのだ!」
「ぁん!?」
「粉砕!砕くのだよ!」
玄義は足下の岩を蹴りあげると、手のひらを当てがう。
「…!何っ?」
すると岩は霧散した。
「粉砕とはこうするのだ!力に頼るな!気を読め!」
玄義は第二波を投げる。

こうして大阿門'Sのスパルタン修行が始まった。




そして一ヶ月が経ち…
「はぁ…はぁ…はぁ…」
肩で息をつく玄人。
「ふぅむ………ふふっ、ふははは!本当に一ヶ月で大阿門家の全てを!呪術を!仙術を!己の力にしおったわ!」
「………はぁ〜〜。これで終わったのか?」
「うむ。しかし今日まで教えたのは決して終着点ではない!日々、己を高め続けるのだ!良いな玄人!」
「ああっ!わかってるさ!俺はまだまだ強くなる!強くなるぞ!」
「そうだ!それで良……」

ドサッ………

玄義は糸が切れた操り人形のように倒れた。駆け寄り、揺さぶる玄人。
「………おいっ!何の冗談だよ!?なあっ?」
「…ぐぅぁ……はぁっ…良…いな。玄人…強くなれ……誰よりも……」
「ぁあ…強くなるさ、もっと!だから、な!それまで生きろよ!オイッ!」
「ふは…は……それ…は無理だ…な……すでに我…輩……はとっくに…寿命がぁ……きれ…ている…がはぁぁっ!」
玄義は血の塊を吐き出す。
「もう、しゃべんな!今、麓の医者に…」
「む…だ……だ…我輩…はな……竜…王の力……によって…生き……なが…らえたに……すぎな…い……すぐに…死ぬ……玄人…強くな……りたい…ならば……なぁ…倶利伽羅ぁ……竜…王…に会え…」

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