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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 66

皐月の答えは更に雪菜の頭を混乱させる。
「それって…ずっとここで暮らしてたの?…」
「うん、皐月はここで生まれて…ママと涼那と夏海と紅葉の群れで暮らしてるんだよ…」
かなりズレた彼女の思考も何となく納得…どうやら菜乃花家は香港で野生する牝の群れらしい…理由は解らないが…
そう言や、入学説明案内に学園のある島の中で何か所かある危険地域…そこにこの森も『猛獣注意』って事で載ってあったような気がする。

そんな森で住むのに、皐月の能力は必要だったんだろうと納得。
そんな会話をしていると、森を掻き分け虎が出現…本当に動物園もびっくりの生態系である。
その上には皐月と同い年ぐらいの良く似た少女…春の陽気を思わせる皐月に対して、少女の印象は冬の冷たさがある。
「んっ、皐月?…珍しくニンゲン拾ったと思えば…牝なんだ…」
発育宜しい二人と違い、雪菜は躯を隅々まで見てから判別された事に多少ムッとする。

「だって、ニンゲンの牡嫌いだもん…そう言う涼那は何をしてるの?」
どうやら言っていた群れの仲間…姉妹らしい。
雰囲気から双子かなと雪菜は思う。

…菜乃花涼那(すずな)
皐月の双子の姉妹で『アニマルコマンド』の能力を持つ。
一体の獣を操り、そのポテンシャルを数倍に引き上げる能力である。
「散歩がてら巣に帰る所よ…でもさ、ニンゲンの牡なんて剥いて乗って交尾するだけと思えば好きや嫌いなんてないと思うけどさ…」

涼那の思考は雪菜に近いのかもしれない。
事実、涼那と雪菜はこの後仲良くなり…涼那は雪菜達が高校生になっても森で生活し続いているが、友情も変わらず続いている。

しかし初対面の頃は若干警戒気味の雪菜…つーか、彼女が乗っかる虎の一睨みが怖い。
そんな雪菜に気付いたのか気付かないのか…皐月は何時の調子で手配書を涼那に見せて言う。
「この子…雪菜が探してるんだけど、涼那知らない?」
「さっき…ママが拾った牡に似てる気がする…」

虎と会話しながらそう言う涼那…
「さっきニンゲン同士の争いがあって、近くにいたママが争いから紛れてきたニンゲンと会ったって…ペ○ス擦り付けてママに懐いてきたから、ママ気に入って交尾したって…今はママが巣に連れ帰ってるけど、相当ママも気に入って子作りしたいって…躯小さいけどペ○スおっきいし、子種もたっぷり出るって…」
雪菜の脳裏にワイルドな巨乳熟女と絡み合う影汰の姿が…その想像が何だか雪菜を苛立たせる。

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