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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 62

…とはいったモノの…ドラ〇エとかでレベル上げの為にマップ上をウロチョロしてる気分だ。
…如何にもな奴らも居るには居たが、雪菜の意図に気付いてかスラ〇ムの様に逃げ出す始末。

浅倉組が言っていた『雪菜=白いモビル〇ーツ』の噂が広まっているのは満更でもないが…。

退屈気味にベンチに腰を下ろし、缶珈琲で一服…。

「ん〜?」
何やらダンビラだの拳銃だの提げた連中が、折込チラシの様な紙切れ片手に密談している…。
その内一人が携帯で何やら手短に喋ると慌ただしく駆け出した。

取り残され風に舞うチラシ。
雪菜はライトノベル的イベント発生の匂いにクールな微笑を浮かべ…足元まで舞って来たそれを拾う。
それは交番や駅前の掲示板等に張り出されている指名手配ポスターにも似ていた…。
珈琲の残りを飲み干した雪菜の表情から氷の微笑が崩れる。
「ん〜…ん?!」

…WANTED…辺里影汰…能力ランクE…銃使い…
見覚えのある『彼』の顔写真、風体と能力…。
そして宝クジの2〜3等程の賞金額。

寝物語に量子から聞いた話…『組織』に不利益な人間を始末する手段のひとつだという。
「あの馬鹿!ナニやらかしたのぉ!?」

…第一ナニよ銃使い(ガンスリンガー)って…
先日保健室のオバさんが『シャバでドンパチやって能力覚醒』と説明していたのを思い出す…。

そして何より『妻や子供』を持つ甲斐性のある生徒にとって山分けでも十分過ぎる賞金額。
やや間を置いて…生徒達の走り去った方角から激しい銃声。

「あぁ…もうっ!何でアタシが影犬なんざ…!?」
激しく罵りながらパイソンのシリンダーを開け六発装填。
白く艶やかな肌が紅潮してゆく…雪菜は怒りとも何とも言い難い…ちょっと楽しそうな色も混じってたりする表情で駆け出す。

…廃墟…数年前の今より酷い時代…校舎だか学生寮だか判らぬまで破壊され尽した廃墟。

手頃なブロック塀に三人程、自動ライフルを乱射する賞金稼ぎ学生と雪菜はバッタリ出会した…。
「あ…え〜と…。」
ど〜したもんかと戸惑う雪菜。

「何だっ!同業者かっ!?」
「知ってるぞっ!白い悪魔だっ!!」
雪菜…白いモビルスー〇から白い悪魔に昇格。

こないだのレ〇プ魔とは違う…暴力の嵐に身を投じた狂犬共…。
賞金首、辺里影汰の仲間と誤解されたか三つのライフルが雪菜に吠える。

…ぴきぃん…
雪菜、能力発動…。
髪が逆立ち全身が輝く。
音速の二倍近いライフル弾を見切るのは少々骨が折れたが、銃の向きで大体見当を付けるとコツがわかった。

手近な奴のライフルをもぎ取ると、そのまま銃尾を顔面に打ちつけた。

「ぼげらぁ!?」
賞金稼ぎの顔が潰れ、唾液と鼻血を撒き散らしながら昏倒した。
残りの二人にはパイソンのマグナム弾をあるだけ浴びせた…。

がちん…がちん…僅か数秒後、立っているのは空の銃で撃鉄を鳴らす雪菜のみ。
死んでこそいないが三人共深手を負って倒れていた…。

銃身の曲がった血塗れライフルを捨てる。

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