PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 5
 7
の最後へ

香港国際学園〜外伝〜 7

紫穂は17歳になり、その腕にはしっかりと赤子が抱かれていた。
「その子は……紫穂の子なのか……」
「はい、熊野の当主にならねばならぬ子……誠一と言います」
紫穂は倶利伽羅に赤子を見せながら微笑んだ。
「でも、この子が成長すれば……私と共に倶利伽羅様にしっかりと仕え、きっとお役に立って見せますわ」
そう微笑む紫穂から赤ん坊を受け取った青龍は、紫穂の背中を押して言う。
「この娘とて、愛する男の子供を成したかったであろう……だからその分、しっかりと抱きしめて離してはならんぞ、倶利伽羅……」
青龍に言われるまでも無く倶利伽羅は走り寄る紫穂をしっかりと受け止め、その唇を奪う。
「紫穂、すまなかった……我はもう……紫穂を一生離さぬ」
「倶利伽羅様……紫穂も一生離れません……」
倶利伽羅は潤んだ目で見つめる紫穂の髪を優しく撫でると、紫穂はゆっくりと立ち上がり服を脱いでいく。
そして、倶利伽羅の男根の上へと腰を下ろしていったのだ。
「んあ……倶利伽羅様、私の膣内にお出しになると封印が解けます……私の身体で楽しんで、お出し下さいませっ!」

対面座位の形を取り、更に豊かになった巨大な膨らみを倶利伽羅の胸板に押し付け、ゆっくりと腰を動かす。
『神々の娼婦』そう紫穂の一族は作られてきた。だから、倶利伽羅も凄まじい快感を感じていた。
しかし、それ以上に紫穂への愛おしさが胸を熱くし、倶利伽羅を精一杯気持ち良くさせようと動く紫穂の頬をそっと撫でる。
紫穂の目から一筋の涙……愛する人と繋がれた喜び、そして倶利伽羅から伝わる愛情が紫穂に涙を流させたのだ。
「あっ!、あっ!、ああっ!!……くりからさまぁ……紫穂に、紫穂の膣内にぃ!……」
「ああ、紫穂……可愛い紫穂……たっぷり出してやろうぞ……」
倶利伽羅も悩ましげに腰を振る紫穂を下から突き上げていく。愛情と快感が倶利伽羅に射精を促し、愛する人の精を得ようと、紫穂は汗をキラキラと飛ばし、豊満な乳房を奔放に揺らし、甘い艶声を上げながら倶利伽羅の上で淫らな踊りを踊る。
限界が近付く毎に倶利伽羅の動きも激しくなり、紫穂も全てを忘れ高い声で叫びながら踊るように身体を跳ね上げる。
そして……
倶利伽羅の男根が爆発するように紫穂の膣内で弾けたのだ。

封印が解けた倶利伽羅が紫穂を抱きしめた
「…行かれるのですね。倶利伽羅様」
「あぁ…だが必ず帰る。今や紫穂、お前が俺の帰る場所だ」
「…はい」
今やなんの戒めのない両腕でしっかりと紫穂を抱きしめた
「それでは…行ってくる」
「…ご無事をお祈りしております」
紫穂の言葉に一瞬躊躇の色が見えたが次の瞬間、黒竜の姿になり大空に羽ばたいた
「お元気で…倶利伽羅様」
倶利伽羅の姿が見えなくなった空を見上げ紫穂が呟いた

一年後…
崩れ行く空中庭園の中、巨大な蛇とジャンパーを着た少年、狼に黒眼鏡の青年、妖艶な美女に色黒の女性、そして金髪の美青年に倶利伽羅がそれぞれ相対していた
「貴様の茶番もここまでだ!!『ロキ』!!」
竜王剣を抜き美青年に向ける
「クックック…もう遅い、『神剣』は地上にばらまいた。後は欲にかられた人間が矛に融合させるのを待つだけだ。『ラグナロク』は止められない、止められないのさ!!」
ロキの言葉に倶利伽羅が奥歯を噛み締める
「止めてみせる!!貴様を叩き潰した後でな!!」
「無駄だ!!もうすぐここは大気圏に突入する、誰も助からない。君達はここで道連れになってもらうよ」
「やかましい!!無駄かどうかはやってみなければ分からんだろうが!!」
倶利伽羅の叫びと共に大気との摩擦で温度が急上昇する中、それぞれ相対していた者同士がぶつかり合った


誰も見上げていない空に無数の星が流れた。この神々の戦いですらこれから起こる出来事の前兆に過ぎなかったのだが…それを知るものはまだ、誰もいなかった

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す