PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 53
 55
の最後へ

香港国際学園〜外伝〜 55

興味無さそうな量子、吹き出す羽音、足を崩して煙管を咥え何も考えていないようなサラ…
その様はサラの黒い肌を除けば時代劇そのもののシチュエーションである。
日本人より日本人らしいくせに、しっかりと外国人らしくズレている…そんなサラにどー言ってやったものかと思っていると、量子がぴたりと身を寄せてくる。
「ね〜え…ワンちゃんの事より…お餅焼けてるよぉ〜…」
そう言いながら量子の手は雪菜の浴衣の隙間から内部に入る。

勿論、雪菜も下着は付けていない…レズっ娘の繊細なタッチで雪菜の秘部はなぞられる。
「アンタ、餅はおろか…あたしまで食べる気?」
雪菜の言葉に量子はふふふと笑い唇を合わせてくる。
ネットリと舌を絡めてくる量子に、お返しとばかりに浴衣の中に手を入れて豊乳を鷲掴みにする。
「取りあえず…ヤローはいいかな……」


…そんな風に戯れ合いながらもお餅タイム。
「はぐはぐ…そんなに男いい訳、羽音?…はぐはぐ…」
「羽音ちゃんは根っからの男好きだもん…あたしとサラで毎晩気絶するまでヤッても男がいいみたいだし〜」
餅を食べながらの雪菜の問いに量子が答える。
「何てか…それだけするから男に行くんじゃないの?…はぐはぐ…」
「羽音は、ミヤモトムサシなのデス…エッチがスキアリです」
言いたい意味は何となく解るが、ビミョーなサラの答えに納得する。

……確かに、あんな快楽知ったら後戻りできないわね…
性の目覚めのインパクトが強烈だっただけに雪菜も何となく理解はできる。
だが、共通点は躯を売る気も無く、犯されてやる気も無い。
自分も含めてこの四人…間違いなく『性と暴力』の香港の住人であると思えるようになっていた。
「私も淫乱だから人の事言えないけどさ…」
自分の強い性欲を苦笑気味に認めながら雪菜は口を開く。
「あんた達なら身を任せてもいいかな…」

そんな事を言いながら障子を開け、いつの間にか暗くなった外を見る。
電灯に照らされた寮の裏庭…建物の角の辺りに十数人の少女らしき人影。
数人の男と思われる影が近付き…少女と共に建物の影に消えていく。
「ふうん…どこでも援交ってあんだね…」
少なくとも金で身体を売る事に嫌悪感しか感じない雪菜が鼻を鳴らしながら言う。
「あの娘達は…普通の援交じゃないの…」
量子は餅を焼きながら雪菜に答える。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す