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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 54

「この部屋、サラらしいでしょ?」
「何処がやねーんっ!!」
羽音の言葉に雪菜は思わず芸人のようにツッコみ頭に平手打ち食らわす。
「いっ〜たぁ〜い!…ゆっきぃ、ひどいよぉ〜……」
頭を抑える羽音に、更にこのやるせなさをぶつけるように襟首掴んでブンブン揺する。
「ハイ、ソコのお2人サン!…イチャついてナイで、着替えテ、着替えテ…」
「サラ…イチャついてないと思うよ…」
笑顔で浴衣を差し出すサラに、どーでもよさげにツッコむ量子…ゴソゴソと火鉢に網を置いていた。

どうやらここでも何か食べるつもりらしい…
そんなヌル〜い連中に、脱力感を隠せない雪菜であった…


「ハイッ!、お茶デスよ〜…」
浴衣に着替えさせられ、湯飲みを渡される雪菜はちゃんと緑茶が出た事に一安心する。
サラだから妙なモノ出るかもしれないと言うのは杞憂のようだった。
お茶を飲みながらも、視線はどうしても量子と羽音の浴衣から覗く谷間にいってしまう。
ハッキリ言って、羽音の極上のスタイルは女として嫉妬する程である。

そして量子もポッチャリ目だが充分にいいスタイル…水着で男を誘えるぐらいである。
二人の着替えを見ながら結構嫉妬気味の雪菜は、当面のライバルのサラにだけは負けじと胸を張ってみせるが…悲しいかな谷間は現れない。
同じく谷間の無い(現時点でブラすら必要無い)サラと、一応ブラしてる雪菜と殆ど変わらなく見えてしまうのが尚悲しかった。
「その乳何よ、その乳!…」
雪菜はかなり嫉妬を込めて、餅を焼いている量子の乳を箸でつつく。

「おっぱいは後にして…お餅焼けるから。」
気にした様子もなく言ってのける量子。
ふん!と鼻を鳴らす雪菜…。

「お正月じゃないのにお正月な気分なのねん!?」
触れてはいけない投稿時期ネタに軽く触れる羽音。

「てえかアレよねこの学校…ロクな男が居やしない…。」
言い切る雪菜に羽音がすがりつく。
「ゆっきぃ、めーなの!浮気はめーっ!なの!!」
「お前が言うなぁ〜!?」

焼け火箸を突き出し叫ぶ雪菜。
「ゆっきぃ熱い!それ熱い!!」

「もうすぐ餅焼けるから…おっぱいは焼かないで…。」

よいしょ!と餅をひっくり返す量子はホントどーでも良さげに言ってのけ…サラはただ何事もなく優雅にお茶をすすっていた。

真性レズの二人に男の好み云々なぞ関係ない筈だが…サラがふと雪菜に問う。
「ぢゃあ…どんなヤドロクがユキナのウタマロですカ?」

表現は無茶苦茶だが意味は伝わるであろうと量子はツッ込まず流した。
当の雪菜はしばし考え込んだ後、結論を出す。

「強くて優しくて持ちモノが立派で…。」

ふんふんと月並みな答えに苦笑いする一同。
「で…絶対条件!犬の様にアタシに従順!!」

…し〜ん…

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