香港国際学園〜外伝〜 42
…私…オンナになったんだ?…
複雑に絡み交差する二本指…雪菜の細身が歓喜にのけぞる…オ〇ニーとは違う…甘く長い絶頂…。
「アタシにもして…もう『済ませ』てるから…。」
「うん。」
夢心地…雪菜は羽音の下から起き上がると、フラつく足に気合を入れながら羽音を『お姫様だっこ』で抱え上げた。
…とさ…
等身大ポスターの『はいねりん』本人…口許を両の拳で隠す様に頬を赤らめ、豊かな胸を揺らして待ち受ける。
脱いだ下着を片足に絡めたその奥の秘部を潤わせていた…。
「ん…?」
そこで雪菜は我に返った。
羽音にのしかかった辺りで…能力の副作用…淫乱モードから醒めたのだ…。
「あ…アタシまさか…女の子同士で…初えっち…?」
愕然となる雪菜に「ぽっ」とか言いながら顔を反らす羽音。
…ふにっ…
ホルスターから抜かれたパイソン…銃口が羽音の豊かな胸を捉える。
「ゆっきぃ怖い…それ痛い…。」
「殺す!!」
立派な逆ギレであるが…錯乱するのも当然であろう。酔った勢いで掘られちゃった…みたいなモンだ。
「羽音離すネ、でないと首離れるですだよ。」
「体中でオナれる様に…穴増やしてやろうか?」
いつの間に!?雪菜の背後、敵意剥き出しで得物を構える二人の少女。
虹色の波紋…ダマスカス刀…何処から沸いて出たのか、褐色の艶やかな肌をした少女…。
その隣…小型マシンガン…イングラムのボルトを操作、撃発状態にするポッチャリ娘。
…ドアをチラ見した限りでは鍵がかかっている…合鍵で入ってまた閉めたのか?
どうする雪菜…疲労で強化能力もままならない…意識が闇に沈んでゆく…。
…あぁ…やっぱココは…地獄なんだ…
「ぐぅ…zzz…。」
保健室で言われた通り…ナニして…寝ちまう雪菜であった…。
…雪菜、夢うつつ…
…なんで私はここに居るの?…
…それは君が…え〜と…
優柔不断な感じの天使みたいな声が…なんかこう、懸命に雪菜の疑問に答えようと努力していた。
…あなたは地獄に堕ちました…FUCK!!…
強気な感じの相方…ハスキーボイスな悪魔の答え…なんか怨みが篭ってる気がした。
…アンタ達誰よっ!?…アタシの夢枕に立って好き勝手絶頂こいてんじゃないよっ!!…
…あうぅ…この時代の雪菜ちゃんて、こんな感じだったんだ(天使)…
…言ったでしょ?…心配ありませんって(悪魔)…
…夢枕の天使と悪魔の声は聞こえなくなった…。
ぱちくりと目を覚ます雪菜。
ベッドから見上げる自室の天井…そして雪菜を心配そうに覗き込む三人の少女…。
新たにアンタ達誰よ…である。
一人はやたら気持ち良く雪菜の膜を破ってくれた…はいねりんこと西川羽音が言葉もなく、うるうるしていた。
「ごめんなさいネ、テッキリどっかの変態が羽音を襲ってるかト…。」
語尾がカタカナ…微妙な片言日本語の…インド人?
「ゴメン…新入りさんで事情がわかってないんだね…本当ゴメン!」
と、食わえポッキーの小太り。