PiPi's World 投稿小説

香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

の最初へ
 38
 40
の最後へ

香港国際学園〜外伝〜 40

理人は複雑な表情で呟く。
「やるせない…な。」
かつて彼自身…少年時代を戦場で過ごし、その何十倍かそれ以上の命を奪ってきた。
言い逃れるつもりは毛ほどもないが、戦争という特殊な秩序の元に行われた事…。

しかし一般社会で…それも文明国、法治国家の少年少女が自らの個人的な事情からすすんで殺人を行うなど言語同断…いや、それを実感出来る自分が間違っているのか…。

理人の複雑な心情を察したかの様に、その肩に手を添える主姫。
「その為の…香港国際学園…ですよ?」
「え?あ…いや。」


警護の対象に気を遣わせるなどあってはならない事だ。
戸惑う理人に、近くにいた女性スタッフが気を効かせてくれた。
「これも見てみます?」
差し出された白いファイルに収まった名簿。

「え〜と。」
誤魔化す様に流し読みする理人。
「調査の結果、能力者の可能性あり…様子を見て場合によっては入学…といった内容の物です。」

どれも数値欄には平均値以下の為云々と示されていた。
「桜が…コイツも潜在値は高め…備考?…温厚で人あたりの良い性格、しかし優柔不断で周りに流され易い傾向?ハハ…二代目才英かよ!?」

理人が潜在値は高めと言った通り…現在値こそ低いが、長い目で見れば…。

そんな彼の推測を見抜いた様に、女性スタッフがパソコンを使ってて説明を始める。
「この『二代目才英』くんは入学保留…さっきの『ビリーザキッド』くんはヤットコさEランク入学…それこそどちらも最低ランクですけど…。」
楽しそうに『二代目才英』と『ビリーザキッド』のファイルの検索、比較とシミュレートを始める女性スタッフ…首から提げたIDには服部優奈…とある。

「格闘重視、射撃重視の差こそありますが、この成長期待値のグラフ…。」

各種パラメータ…二人のそれを重ねると、まるで出来の良い一卵性双生児の成績表の様に一致した。

「兄弟…かなんかですか?」
興味深そうに尋ねる理人に、優奈が嬉々として説明を始めようとする…が。

「こほん!」×2
公主と須賀…気難しい警護対象と生真面目な上司のコラボな払い。

「立花…行きますよ?今日中に視察する施設は…(中略)。」
「服部くん?リストの整理は終わったのかね?私達は生徒を…(中略)。」

おっかない偉いサン達から手短?にお小言を喰らい、それぞれの業務に戻る二人…であった…。


…その頃…雪菜の部屋…

お口直し…と称して、猿オナ状態な雪菜(一応本章のヒロイン)がそこにいた…。
今までに喧嘩…いぢめ(小声)…でブチのめし、ひん剥いてきた少年少女達の無様な姿の記憶をオカズに…。

ネタが尽きる頃には、やや頬がこけ、潤滑不足で秘所は軽い火傷の様に、摩擦に耐えかねた粘膜がピリピリと痛みを走らせていた…。

「ふぅう…ティッシュ!」
「あい。」
雪菜が命じると、ティッシュ箱が差し出された。
数枚抜き取り…頑張り過ぎた未熟な女性器や、愛液半乾きな内股を丁寧に拭うと紙屑を放る。

SNSでこの小説を紹介

学園物の他のリレー小説

こちらから小説を探す