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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 29


しばらく刹那がいた場所を眺めていると女中がやってきた
「お館様、話声が聞こえましたがどなたかいらっしゃったのですか?」
女中の言葉に少し考えると
「あぁ、ちょっとした友人だ。あと、悪いが刹那を呼んで来てはくれないか」
「かしこまりました」
「悪いな」
女中が去った後一振りの刀を取り出した



「う・・・」
気が付くと刹那は病院の屋上に倒れていた
「夢・・・?」
刹那が呟くが仄かに珈琲の薫りが鼻をくすぐった
「・・・夢じゃないか」
と、その時だった屋上に勢いよく理人が飛び出してきた
「おい!!今まで何処居たんだ!!」
「どうしたんだよそんなに慌てて」
「産まれそうなんだよ!!お前の子供!!」
「は!?そういうことは早く言え!!どこだ!!」
「こっちだこっち!!」
そう言うと二人して慌ただしく階段を降りていった

刹那編 終わり
…時を(大体)同じくした学園では…


…香港国際学園校長室…
狡猾で気難しそうな初老の男が、山の様な履歴書とにらめっこしていた。
「ふむ…桜川光樹…能力者の可能性有り…か。」
中等部入学者の選別である。

「却下。」
…ええぇ〜っ!?…

「…最悪、高等部から入学という形を取るとしよう…あの小娘…あわわ…理事長には適当に言っておこう。」
…ナニソレ…僕…第二部の主…うぃ〜ぱりぱり(シュレッダー)…

当時の校長の基準としては寄付金の期待出来るセレブな出身。高い能力の期待出来る代々能力者の家系。

あとは厄種…由緒正しい能力者達に倒されるべく集められる、勧善懲悪の悪としての素材である。

…そして既に『入学』の太鼓判を捺された履歴書が四通…。
「綾瀬雪菜、西川羽音、サラ・ターム、賀集量子…期待出来そうな粒揃いの逸材じゃないか…。」
こちらは前者…大企業のトップ、或いは政府関係者その他の令嬢であった。少なくとも金と権力にまみれた彼に、彼女らの高い潜在能力を見抜く眼力などありゃしない。

後に『桜川光樹のセッ〇ス奴隷ズ』を名乗る少女達…の前身。
本章は彼女らの中等部時代の物語である…。



…国会議事堂を思わせる尊大な建物…グレーの地味なスーツに身を包んだ清楚な女性に、一人の少女が連れられていた。

「えと…突然『能力』だ何だって戸惑うかも知れないけど…。」
「説明は受けたわ…よーするに…。」

けんもほろろなこの少女…あくまでCOOL…大人社会を斜めに見る、細く吊り上がった瞳…何より目をひく雪の様な白い肌…。

肩で風切る颯爽とした姿には、12歳にして既に女王の風格さえ備えていた。


…香港国際学園外伝第四部…『奴隷ズ桃園の誓い』編…

「私は選ばれし者っ!!」
…綾瀬雪菜…。

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