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香港国際学園〜外伝〜
官能リレー小説 - 学園物

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香港国際学園〜外伝〜 21

「ヤだね、言ったろ?『仕事』はキチンとこなすってな」
そう言い笑う
「後、お前を三分程度足止めしとけとも言われてる。ま、任されたからにゃこの180秒はこの先に進ませられねぇなぁ」
そう言うと同時に刹那の両腕から甲殻と同じ色の刀が飛び出した
「『甲殻刀』二刀流ってな、……かかってこいや」
「もう一度言う。そこをどけ」
抑え切れない衝動をなんとか抑えながら、理人は低い声で言った。
「いやだ、って言ってんだろ?」
「………わかった」
次の瞬間、理人から猛烈な殺気が溢れだした。
「………死ね」
言葉が刹那の耳に届いた時には、理人は刹那の横にいた。
「ちぃっ!!」
刹那は間一髪で理人の拳をのけぞって避ける。
刹那はその隙を利用して、甲殻刀で胴を狙った。しかし、理人は左の肘と膝で勢いよく挟み、刀を折る。
次いで、そのまま左膝を浮かした状態から、理人は右足を振り上げた。
予測できなかった刹那はそのまま蹴りを喰らってテントを突き破り、外へと叩き出された。
「くそっ!!肋が何本か逝ったな、こりゃ」
「まだやるのか?」
「当たり前だ」
口からの血を拭いながら、残された方の刀を突き出す。理人は脇腹を負傷しながら、腕を掴み、そのまま力を入れた。
乾いた音が響いた。
「がぁっ!?」
「………勝負ありだ。通らせてもらう。向かってくるなら、容赦はしない」
そう言って、理人は走り出した。
その背中に刹那が呟いた。
「………へっ、早く行きやがれ」


「理人!!」
「リィナ、どこだ!?」
「こっちだ」
聞きたかった声と聞きたくなかった声が理人の耳に届いた。
「………やはり貴様か」
「久しぶりだな。立花ぁ」
理人の視線の先には、銃を背中に突きつけられたリィナと突きつけている特殊部隊員、そして………
「あぁ、一年ぶりだな、ゴルドー」
「俺には千年に等しかったぜ。だが、それも今日で終わる。貴様の死をもってな」
「……………」
「俺はプロジェクトの中でも、一番性能の良い、謂わば最強の兵器になるはずだった。そう創られたからな。………だが!そんな俺を貴様は上回った。支援型として、最も劣る性能を持たされたはずの貴様が!………それ以来、貴様が最強と呼ばれ、俺は性能の高い不良品呼ばわりだ。分かるか!?この屈辱が!!貴様は俺の一番大事な物を奪った!プライドをな!………だから、俺も奪ってやる」
そう叫ぶゴルドーの眼は、明らかな狂気に憑かれていた。
「そんな事をさせると思ってるのか?」
理人はそう言うと同時にデザートイーグルを抜き、引き金をゴルドーに向けて引く。

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