「大丈夫？」
　目に見えて震えた愛を見て礼は思わず聞いた。
　「うん、大丈夫、これ、すごい、感じたってことだと思う…続けて。でも、痛くしないで」
　愛の言葉に、礼は、注意深く乳首への刺激を続ける。
　「あ、あぁ、いい…」

礼は手探り状態ながら少しずつ愛が感じるポイントを見つけられたような気がした。指先で乳首をつまみ、手のひらで乳房を全体的に揉み、それを交互に繰り返した。

「ああ、ああっ、気持ち、いい…」

愛の息遣いが荒くなっていく。礼は愛の胸に顔を接近させて舌先をつけた。

　少し前、恋と光一は…
　「あの、紺野さん…」
　「ん…」
　恋はしゃぶるのを止めずに返事した。
　「あの、こっちばっかり気持ち良くなったら申し訳ない。よかったら、気持ち良く…なっえもらえたら…」
　「できるの？」
　恋は今度は口から光一の一部を出して、冷たく応えた。
　しかし、それは、自分がまた意に反して快楽を感じてしまうかもしれないことへの恐怖を隠す意味でもあった。　

恋がそんな葛藤の中にいることに光一は気づいていない。
光一の男根は恋の口の外に出されたが、硬さは保ったまま。むしろさらに膨らんだようにすら思えた。

「できるの？」
恋は自らの動揺を隠す為、もう一度尋ねた。
「僕だってその、そういうのは見たことがあるし…」

　恋は上体を起こした。脚はなるべく閉じるようにした。
　「じゃあ、やってみて」
　「よしっ」
　光一は恋の後ろに周り、両手で恋の両胸を掴み、やや強引に揉み始めた。
　「ちょっと…痛いかな」
　「ごめん…」