見た目はごく普通の公立校。
なのに、ただひとつだけ、美少女ばかりが集うクラスが存在する。
その理由は、公には明かされていない。

生徒数31人、担任も美人、というか美少女のような新任教師。

1年8組　

1．天野舞
2．今津杏南
3．浦沢かすみ
4．興津愛
5．川瀬凛音
6．桐原萌
7．来栖柚月
8．紺野恋
9．澤田桃子
10．椎葉由梨花
11．須藤りんね
12．瀬川理緒
13．高宮まどか
14．千葉透子
15．柘植あさな
16．常盤亜優
17．中野千夏
18．西松愛華
19．根岸真由
20．野々宮みゆ
21．花井ひとみ
22．広橋優
23．船山智里
24．穂坂理沙子
25．松本ちなみ
26．水口優梨子
27．村沢エリカ
28．望月亜美羽
29．柳井奈津美
30．湯浅綾音
31．涌井茜

担任・沼尻泉

県立緑台高校。
特別進学校でもなく、ごくごく普通の公立校。
通う生徒はほとんど地元民。

そんな高校だけど、この春からは何かが違った―



「緑台…ここかぁ」
校門の前で立ち止まって、確認する一人の少女。
その姿はまさに『美少女』といっていいレベル。
周りの男子生徒もにわかに噂話するぐらい。
真新しい制服が、新入生だということを示していた。

校門をくぐり、しばし進むと人だかりができている。
掲示板のようなボードに、数枚の紙が張られている。
新入生のクラス発表の用紙。
「私はどこかな…？」
人垣の外から何とかしてみようとする。
幸い、彼女は視力はいいので。