普通の高校に女子限定クラスができた理由 91
愛の身体も、緊張で小刻みに震えていた。ドキドキしてるのはお互い一緒…礼は自分から緊張をほぐそうと試みた。
「あったかい」
「愛ちゃんも…」
「もっと、してもいいよ」
礼の両手は愛の胸に伸びる。
柔らかい感触。
「こんな、感じなんだね…愛ちゃんは、どんな感じ?」
「え、なんか、まだよくわかんない…でも、悪い感じじゃ、ないと思う…」
愛は少し眼を閉じた。
「無理やり、やられたら、きっとこんな感じじゃないんだろうな…」
今度は愛の方から礼にキスした。
何度かそれを繰り返す。そのうち愛が礼のおでこに自らの額もくっつけて微笑む。礼も微笑み返す。
「ありがとう」
「慣れてないみたいで、ごめん」
「いいの。私は2人に、こうやっていい形でさせてもらえたんだから」
愛は、ゆっくりと横になっていった。礼も慌てて愛の隣に横になる。
再びどちらからともなく両手を回し、抱きしめあう。
その後に、礼は、彼の最後の一枚を、取り去った。
礼は、ちょっと、この暗さは自分にとってももしかしたら良かったかもしれないと思った。
「んっ、ちゅ、んんっ、んんっ」
お互いに顔が近づき、何度も唇を重ねながら、礼は愛の身体全体を両手で撫でまわす。
「ああっ、あっ、あぁ…」
愛はそのたびため息を零す。
自分の身体が熱く火照るのを、感じる。
礼の指先が、愛の豊かな胸の突起に差し掛かる。
指でつまみ上げると、愛の身体はビクンと震えた。