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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 89


「最初はつらくて、学校辞めたくもなったけど、心配しないで」
奈津美は明るく振る舞う。
愛はまだ心配そうに奈津美の方を見ていた。

「たぶん、みんな同じような経験するんだろうけど…」
奈津美は言葉を続ける。

「愛ちゃんや、ほかのみんなには、最初はいい思い出になってほしいから…」

 奈津美は愛の眼を見た。
 「なっちゃん…ほんとに、大丈夫なの…」
 「うん。恋ちゃんも、知ってるかもだけど、もっとつらい目に、あってる」
 「そうなんだ…」
 愛はそれをさらに聞くことはしなかった。

 「なんか、僕たち、何にも知らずに、来ちゃって、ごめん」
 直樹の声に奈津美は
 「あやまることじゃないよ」

奈津美はそう言い、直樹に笑顔を見せる。

「だから、一緒に気持ちよくなってくれたら嬉しいな」
そう言って直樹に近づく。
シャツの襟口から胸の谷間が見える。
直樹の心臓の鼓動が速まった。

愛は顔を真っ赤にさせて、恋と奈津美、両者の行動を見つめていた。

 そして奈津美は、自ら唇を直樹の唇につけた。
 そうして体も近づけ、両胸が服越しでだが直樹の体に触れた。
 直樹は何とか慌てずにそのまま唇の接触を維持しようとした。

 「あ、あの、小坂君…」
 愛が下を向いて切り出す。
 「みんなの前じゃ…恥ずかしくない?」
礼は隣、そして向こう側で起ころうとしている行為をチラチラと気にしながら愛に話しかけた。

「他に場所ってある?」
「一応お風呂があるよ…小さいけど」
「まあ、一組いなくなったって気にしないよな…」

愛は礼に向かって精いっぱいの微笑みを見せた。

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