普通の高校に女子限定クラスができた理由 88
恋は、光一の先端の皮を一気に剥いた。
「あ、あの、洗って来た方が、いいかな。汚いから」
光一は、垢をろくに落としていないその場所に口をつけてもらうのは申し訳ないような気がしてきていた。
「ありがとう。気遣ってくれて。じゃあ、拭こうか」
恋は、バッグからウエットティッシュを取り出した。
「そんなことまで…ごめん」
「いいの。むしろ、ここまでしてこそかな」
恋はウエットティッシュで光一の先端部を丁寧に拭き上げる。
「やばい、それだけで…」
光一の下半身は恋に触れられて余計に漲り、硬くなる。
「気持ちいい?」
「う、うん…」
「じゃあ、いくよ」
光一にはそう言った恋の表情は見えなかった。
恋は光一が何か答える前に膨張したその先端を口に含んだ。
「ああっ!」
光一は体に電撃が走ったような気がした。
一方、他の四人は…
直樹と礼は驚き口を開けながら恋の行為を食い入るように見続ける。
愛は伏し目がちに恋の行為をチラチラと眺めていた。
奈津美だけニコニコしながら恋と光一を見つめる。
「いいのかしら…」
「望んでできるなら、すごくいいことだと思うよ」
戸惑う愛に、奈津美は言う。
「あのね愛ちゃん…三宮くんと小坂くんも…聞いてくれるかな」
恋たちを眺めながら奈津美は話し始めた。
奈津美は一瞬顔を曇らせた後、作ったような笑顔で、さっき恋が言った運命について補足の説明をした。そして、奈津美自身もそれを受けたことがあることも。
「そうなんだ…なっちゃん、やられたこと、あったんだ…」
愛が目を伏せる。