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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 82

 「ねえ、8切りはあり?」
 「8切り、って何?」
 そんなに出身地が離れている訳でもない集団だが、それなりにローカルルールはある。ローカルルールを話していてそれなりに盛り上がってくる。
 「…ねえ」
 光一は、ちょっと躊躇しながら言った。
 「大貧民になった人は、何か罰ゲーム、っていう方が…盛り上がるかなあ、と思うんだけど、どう?嫌ならいいけど…」
「何するの?それ次第だけどさ…」
恋が冷たく言い放つ。
絶対に拒否するのでは、と思っていた恋の反応は光一には意外に思えた。

「一回負けた奴は一枚服を脱いでいくとか」
「何よそれ」
直樹の提案に顔をしかめる恋。

 光一はすぐに直樹を制止するような動作をし、こう言った。
 「あ、ごめん、じゃあ、大富豪が大貧民に何か指示してそれをやらなきゃならない、っていうのは?」
 恋の表情は変わらない。
 「あんまり変わらないと思う」
 「じゃあ、他の全員がOKな指示ならOK、っていうのはどう?それなら、変な指示は却下できる」

恋は光一の提案を聞いて、少し黙った後
「………ほんとね?」
「ああ」
「それだったら、まあ、やってもいい。ただ、あんまり変なことだったら、出てって」
「もう、恋ったら」
やっぱりどこかつれない恋を愛が諫める。

「よし、やろうぜ」
こうして恋たちの親睦を深めるための大富豪が始まる。

1回目に勝ったのは恋。負けたのは奈津美。

「なっちゃんが可哀想だから、何もしない」

 「ええっ」
 礼が小さい声で言った。
 「何?異議?」
 「いや、なんでも、ないです」
 恋の低い声に礼は直ちに引き下がった。

 大富豪で罰ゲーム案を出したのは光一の計算不足だったかもしれない。このゲームでは、大富豪は大貧民からいいカード二枚、富豪は貧民からいいカード一枚もらえる。そしてその枚数のいらないカードを下位に押し付けられる。つまり革命とか起きないとトップとビリは固定しやすい。
 
 二回目は引き続き大富豪は恋になったが、大貧民はそれでも交代して光一になった。

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