普通の高校に女子限定クラスができた理由 80
「えー、一度にそんな相手にするんだ…」
「うちの部、そこまで男子いるかな…」
さすがに桃子と亜優も引き気味になる。
「サッカー部は強豪で部員も多いからね」
あさなはニッと笑ってまた交互に有紀と勇人のモノの先端を器用に舐める。
そのたびに2人が身体を震わせ、小さく声をあげる。
桃子と亜優は、それを見て徐々に身体が熱くなっていくのを感じた。
二人とも次第に手が自らの下半身に伸びる。桃子と亜優はお互いをチラチラ見ながら"この子も、そうなんだ、自分だけじゃないんだ"と思い、手を短パンの内側へ、秘部へと進めていく。
その時、扉が開いた。智里とあさなはそのまま夢中でそれまでのことを続けたが、桃子と亜優は驚いて手を短パンの中から出した。
「ノックくらいしたら」
入ってきた崇央と健人に亜優は言った。
「いや、したんだけど、聞こえなかった?」
「聞こえなかった」
ややむっとしている亜優に、崇央はさらに説明する。
「いや、柘植君…うちのクラスの旅行委員が、奥村先生が、8組の子と仲良くなった男子は早めに8組の子の部屋に行くように言った、って言って」
「そんな言い訳しなくてもどうせ来たんでしょ」
亜優は、ふっと笑ってそう答えた。
でも、奥村先生もこのクラスの秘密を聞いたんだ、という話は聞いたような気がした。亜優は、奥村先生がそう言ったこと自体は嘘とは思わなかった。
時間を少し戻して多くの生徒が戻ってくる前。
雅人は、8組の生徒の今晩の運命を思うと暗い気持ちになっていた。
この旅行には、旅行とは直接関係なさそうな男性教師が何人か来ているのも雅人の気持ちをさらに暗くさせていた。
そんな中、恋や光一たちの班が帰ってきた。
「お帰り。柘植、ちょっと」
「ただいま。奥村先生、何ですか?」
「うちのクラスの男子に連絡しておいてほしいことがあるんだ」
「はい、何でしょう」
「8組の子たちと既に、その何というか、仲良くなれているところは今晩は男女一緒に過ごしてほしい」
「は、はあ…」
光一は不思議に思いながらも、それに返事をした。
「柘植たちの班はどうなんだ?」
「ええと……仲良くなれたのか、なれなかったのか、微妙です」
「微妙なら、行ってみる方がいい。それがきっと彼女たちにとってもいいことだと思う。責任は俺がとる。言えるのは、このくらいだ。じゃあ、よろしく」