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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 77

 「先生、お疲れのようですが、大丈夫ですか?」
 「ありがとう…何でもないから、気にしないで」
 ちなみの問いかけに泉はそう答えた。ちなみは"言葉通りではないな"と感じながらも、あとから次々生徒が帰ってくるこの場所に留まっても通行の邪魔でもあるのでそのまま部屋に戻った。

ちなみたちは部屋に戻り自由行動の際に使っていたバッグやお土産に買ったものを置いた。
「泉先生、やっぱり…」
「ずっと宿舎にいたんだから、たぶんね」
透子が表情を曇らせる。

「ねぇ、ちょっと…」
愛華が部屋の壁に耳をそばだてて皆に言った。
「隣、やってるっぽい…」

 「隣、水泳部とかの子の部屋だったよね」
 茜が記憶をたどるように言う。
 「うーん、普段からけっこうヤってるとかいってたなぁー」
 遠くを見ながら言うちなみに、愛華はキスシーンの前のようないたずらっぽい眼で
 「うらやましいなぁー、とか思うの?」と聞いた。

「思うときはある。でも、なんか怖い」
「それは私も」
ちなみに続いて、透子が答える。
泉の日常を想像したり、この前授業中に連れていかれた2人のこともある。

「今夜、どうなるかな」
愛華はボソッと呟いた。



隣の部屋では智里が男子2人の相手をしていた。

 彼らは、サッカー部の大澤有紀と長尾勇人だ。
 この部屋は水泳部二人と、亜優と、サッカー部マネージャーになりつつあったあさなの四人の部屋だった。
 智里は、他の三人を先に風呂に行かせて知宏との二人の時間を過ごすことを狙ったのだが、あさなとの時間を過ごそうとしたこの二人が先に来てしまったのだ。

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