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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 76

茜はそういう覚悟というか、決意のようなものを持っていたのか2人のノリに抵抗することはなく、素直に寿明と向き合った。

寿明は顔を真っ赤にして無言で立っている。
茜はニコリと笑って自ら寿明に近づいて唇を重ねた。

「茜、それだとなんか違くない?」
「いいの」

 やり遂げた気持ちの茜の顔は晴れ晴れとしていた。
 いたずらを仕掛けた側が恥ずかしくなるくらいに。

 それでも、茜は、残る透子の方を見た。
 「あ、私は、別にいい。男子、もう残ってないし」
 茜は次いでキスを終えた男子三人の方を見る。

剛が爽やかな笑顔で女子の面々に言う。
「不公平、にはならない?」
「いや、別にいいし、そんな…」
透子はツンと剛から視線をそらせる。

「剛くん、いまだ!」
「さっきみたいにカッコよくやって!」
ちなみと愛華が透子の両サイドで押さえにかかると、剛がそこに接近した。

 思わず目を閉じる透子。そして、唇が触れ合う。

 唇が離れ、目を開いた透子は、つぶやいた。
 「なんか、わかるような、気がした」

 それから、また七人は、歩き始める。キスした男女同士、距離が近づいて。


夕方、自由行動を終えて各グループが宿舎に戻ってくる。
最初はどこかよそよそしい感じがした8組の女子たちも1日班を組んだ男子と過ごして打ち解けた雰囲気があった。

宿舎に戻ったちなみたちの班を泉が出迎える。
「お疲れ様。楽しかった?」
「うん、まあまあかな」
泉は少し疲れているように見えた。

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