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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 75

 近づいた剛の顔に、ちなみはどうしていいかわからなくなり、思わず目を閉じた。
 そして、それをキスへの了承と解釈した剛は、思い切って、唇を、つけた。
 「「おおおっ!」」
 他の五人からどよめきが上がる。

「マジかぁ」
「やるなぁ、剛!」
男子2人は驚きの表情。

「ちなみ、顔真っ赤」
「うるさいうるさいうるさい、けしかけたのはどこの誰よ!」
ニヤニヤしながら指摘する愛華にちなみは顔を背けた。

(まあでも、彼らならいいって思えるようにはなったかな…)

 それでもちなみは、顔をそむけながらもちょっと仕返ししたいいたずら心も芽生えた。
 「じゃ、愛華もやってみる?そこ立って。じゃあ、ええと、安田君、そっち」
 茜もそれに乗って愛華の両肩を押す。
 剛は戸惑う修司に何か耳打ちしている。
 

「や、私は別にいい!マジでいいから!!」
「それじゃ不公平だからー。やってみると案外いいぞ…」
ちなみの最後の一言は、愛華だけに聞こえるように耳元でこっそりと告げた。

修司はぽつんと、さっき剛が立った場所にいた。
そこに愛華が正面を向いて立つ。
2人の距離が縮まり―――すぐに唇が重なる。

 愛華は全身震えるような感覚を味わった。このまま、続けてもいいような気もした。しかし、愛華は、理性と、いたずら心を失わなかった。終わって直ちに、ちなみも近くに寄せて、二人で茜を、雰囲気を察した男子たちがそこに立たせた寿明とのキスに向かわせた。

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