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普通の高校に女子限定クラスができた理由
官能リレー小説 - 学園物

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普通の高校に女子限定クラスができた理由 8

「ちなみちゃんて、アニメ好きなんだね」
「まあ、オタクこじらせてるだけ」
「好きなものがあるのって羨ましいな…てか、合宿ってそういうことやるんだ」

ちなみは中学からの同級生という仲良しの愛華と、同じくアニメ好きで意気投合した涌井茜と班を組むようだ。

「そうか…趣味が合えば、か」

 「なっちゃん、趣味、って言ったら、何て言う?」
 恋は、奈津美のことを、なっちゃん、と呼ぶようになっていた。
 「んー、お菓子食べることかなあ」
 「うん、お菓子、私も好き」

 恋は、考えた
 "スイーツ、とか書けば、多くの男子は、引くかも"

…男子から少し距離を置きたい。
恋がそう考える理由には、過去のトラウマが存在する。

「へぇ、2人ともお菓子好きなの」
「まあね」
恋と奈津美の言葉に反応したのは興津愛。

「興津さんも、スイーツ好きとか」
「私は作るのも好きだな」

 愛は恋と奈津美にスマホの画面を見せた。
「班別行動でいけそうなところちょっと検索してたんだけど、ここ行ってみたくない?」
「おもしろそー」
 奈津美はすぐに反応した。そこは、お菓子を食べられる、売っているばかりでなく、お菓子工場見学やお菓子作り体験などいろいろ揃った施設だった。
「うん、これは面白そうかも。これに興味ある男子はあまりいなさそうだな」
「気にすることないんじゃない?」
「うーん…でもねぇ」

その日の帰り、恋は担任の泉が人気のない廊下の方に向かうのを見る。
あの早退した日以降は元気が戻った泉だが、奈津美の言ってたことも気になった。

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